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海と山を結blog☆


山は海に流れ流れて、海は山に降りそそぐ。全てのいのちはめぐりめぐる。
by kohtaboy_gabihan
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続くフェンス設置作業

 おととい、昨日と高江に行ってきました。23日は正午に着きましたが、その頃には30人近くの防衛局員と約20名くらいの警備員が来ており、フェンスの設置作業を進めようとしていました。

 去年沖縄に来てから、政府と地元住民が「たたかって」いる現場に行くのは初めてだったので、現場はどうなっているのだろうとあれこれ想像し、とても緊張しました。

 高江にはヘリパッド建設予定地に入るためのゲートがいくつかあり、今回はN4とN1ゲートの2ヵ所に仮設フェンスを設置しようとしています。

 23日はN1の方に集中的に押し寄せ、ゲートの脇の方からフェンスを徐々に設置していました。それでも、住民側は完成させないように沖縄防衛局員に対し、必死の抗議をしました。

 その時の様子を動画撮影したので、ご覧ください。


 見てわかると思いますが、防衛局職員の何人かはビデオカメラを手にこちらをずっと撮影していました。「映りたくない方は、下がっていてください」と言うのですが、そうやってビデオを撮ることで、「お前たちを監視しているんだぞ」と抵抗する人達に不安感を与え、抵抗運動を弱めようとしてくるのです。

 なので、こちら側も「それは肖像権の侵害です。こちら側も法的措置を取りますよ」と言って牽制しました。

 あと、若い職員が大勢来ていました。話によると、彼らは事情もよくわからずに連れてこられるようです。動画でも、住民と防衛局の責任者の間で、彼らはスクラムを組んでいましたが、ただただ頭を下げているばかりでした。同情するわけではありませんが、何ともつらい仕事だなと思ってしまいます。
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 長い交渉の末、N1ゲートの工事は一時中断されましたが、こちら側がやれやれと思って昼ご飯を食べていると、N4にいる人から連絡が入り、今度はN4の工事が始まったとのことで、休む暇もなくN4に向かいました(N1とN4の間は5km近くあり、移動するのも一苦労です)。







 防衛局は抵抗する人が多いとなかなか手を出すことができないので、人が少ないところを狙っています。

 この日はこちら側の人数が少なかったので、各ゲートに十分な人数を配置することができず、いる人達でなんとか凌ぎました。しかも、N4ゲートは入口が2ヵ所あるので、なおのこと大変なのです。

 N4では、拡声器を使って抗議の声を上げ、トンブロックの上に座りながら工事を阻止しました。防衛局の職員に対し、「これは公共工事なのか?」「フェンスを設置している業者はどこなのか?」と、工事に関する基本的な情報を確認しようとしても、一切返事をしてくれません。

 近くでビデオ撮影をしている若い職員に聞いてみても、「僕はビデオ係なので・・・」と気弱に答えるだけ。公共工事ならば、基礎情報を記載した看板を掲げるはずのなのに、そんな看板もなし。

 さらには、資材を載せたトラックの扉に書かれている業者名をわからないように、テープで隠してしまう始末。

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(質問に答えずに逃げる防衛局職員)
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 「住民との衝突を避けるためのフェンス設置だ」と公表していたにも関わらず、実態は何とも怪しげな工事・・・。こんなんで住民の理解を求めるなんて、どう考えても無理。現地住民でなくても理解できません。ちゃんとした説明会を開くべきなのです。

 23日の工事は、結局作業はほとんど進まず(進ませず)、午後2時半ごろには撤収していきました。
やはり、作業をさせないためには人数が必要だということで、翌日は朝から大勢の人が来ましたが、この日は午後に数名の職員と作業員が来て、現場を見ただけでした。

 そして、予想していた通り、今日は防衛局員たちが大挙してやってきて、フェンス作業を強行しようとしています。

 来月からはノグチゲラの繁殖期に入り作業ができなくなるので、今週いっぱいがヤマ場だそうです。

 できるだけ多くの人に高江に行ってもらいたいですが、できない人は高江の状況を注視し、周りの人に伝えてもらえるとうれしいです。とにかく、実際の状況を「知る」ことが大切です。

 現場に行っての感想ですが、同じ「日本人」同士が米軍の基地建設を巡って争うのは悲しいことです。ましてや、同じ苦難の歴史を背負っている「沖縄人」同士が争うのを見ると、なんとも言えません。

 僕は、防衛局の人達は「敵」ではないと思っています。別に怖そうな顔をしているわけではないし、むしろ優しそうな顔をしています。ただ、「国や国民のため」とは言っても、彼らのやろうとしていることには賛成はできません。彼らには、本当に国や国民のためになることをしてもらいたいのです。だから、住民は抗議するのです。

 一番疑問に思うのは、実際にヘリパッドを使うのは米軍なのに、彼らが現場にいないこと。こっちが陸上ですったもんだしていても、彼らは何も配慮することもなく、通常のヘリ訓練を続け、上から眺めているだけです。

 おそらく、米軍にとって仮設フェンスができようができまいがどうでもいいことなのだ。とりあえず、日本が訓練する場所を提供してくれればそれでいいのだ。

 米軍のこんちくしょーーーっっっ!!!

 ヘリが黒くてわかりませんが、離陸する時一人の兵士がこちらに向かって手を振っていました。

by kohtaboy_gabihan | 2010-02-25 14:16 | 高江(たかえ)
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