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海と山を結blog☆


山は海に流れ流れて、海は山に降りそそぐ。全てのいのちはめぐりめぐる。
by kohtaboy_gabihan
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いよいよ県民大会!!

 来月で沖縄に来てからようやく1年が経ちますが、この頃よく思うことは、「仕事をしながら基地の反対活動に関わることは大変なことだ」ということ。

 沖縄に来てから辺野古や高江の座り込み活動に参加し、基地を推進しようとする沖縄防衛局の人達と対峙してつくづく感じさせられたことは、「防衛局やそれに雇われた人々は基地建設を推進することでお金が得られるのに、自分達の命や生活を守ろうと必死に反対する人々は、活動しながらお金を稼ぐことはできない」。

 僕も昼は座り込み、夜はバイトという形で1年近く生活してきましたが、その中でこの現実にとてもやるせなさを感じます。だって、国は命を脅かそうとする組織を手厚く保障し、命を守ろうとする人達には「邪魔者だ」とか言って手を差し伸べないのだから。

 「国は、人の命を守るために存在しているわけじゃない」という現実を沖縄でまざまざと見せつけられました。「国は、『国の利益』を守るために存在しているのだ」と。

 もう一つ痛感したことは、沖縄の暮らしは大変だ、ということ。

 以前、『基地と経済』というテーマで、沖縄の基地と経済がいかにリンクしているかを書いたことがありますが、沖縄の最低賃金は時給629円と全国最低のレベル。失業率も全国最悪。

 僕も沖縄に来て仕事を探しにハローワークに行った時、賃金のあまりの安さに驚きました。しかも、ハローワークはいつも仕事を探す人々で溢れかえっています。

 県外の人達はよく「賃金が安いんだから、物価も安いんじゃないの?」と言いますが、僕が沖縄で安いと思ったのは、弁当と生肉ぐらい。逆に、沖縄は農地が少ない分、野菜は県外産に頼らざるを得ずとても高い(その農地を奪っているのが広大な米軍基地なんだけど・・・)。

 僕が働いているバイト先の学生に、本土の時給がいくらか教えたら、「そんなに高いの!?」ってビックリしてました。実際、僕の今のバイト先の時給は、僕の高校時代のバイト先の時給より安いです。

 それが今の沖縄の経済状況なので、一緒に働いていた学生バイトも数人が卒業後、派遣労働で本土に出稼ぎに行きました。ちなみに、沖縄は明治政府の琉球処分以降、中南米を中心に多くの人が出稼ぎに行った歴史があります。

 そうした沖縄の苦しい経済状況に日本の政府はうまく付け込んで、「基地を受け入れたらたくさんお金がもらえるし、経済が潤うよ」とアメを目の前にかざし、米軍基地という迷惑施設を建設しようとしているのです。

 沖縄の人たちだって「命どぅ宝(命こそ宝)」という言葉があるように、悲惨な沖縄戦で命の大切さを身を持って知りましたが、ギリギリの生活を送るより、一度は本土の人々と同じレベルの暮らしを送ってみたいと思ってます。そうなるだろうと思って、かつて米軍占領下の沖縄の人々は「祖国復帰」を求め闘ったのです。なのに、米軍基地は今も残っているし、経済もあまり良くならない。

 「自分の命・生活を守るか」それとも「生活レベルの向上・経済の活性化をとるか」

 そんな厳しい選択を沖縄、特に名護市の人々はこの14年間ずっと迫られてきたわけです。その選択を迫ってきた日本政府により、名護の人々の人間関係・信頼関係はメチャクチャにされてきました。

 でも、今年の1月の名護市長選で歴史は変わりました。「基地を受け入れても、生活は良くならないし、経済も活性化しない」ということを名護市の人々は思い知ったのです。

 「基地のない沖縄で、豊かな暮らしを」

 それが沖縄の願いなのだと僕は思っています。しかし、政権交代した今の日本政府はかつての政府と同じように、その願いを潰そうとしています。

 だから、アメリカにばっかり目を向けている日本政府に、今週の県民大会で沖縄の民意をガン!!と見せつけなければいけません。

 今回の県民大会では、当日参加できない人も反対の意思を示せるように、黄色の服や帽子等を付けて沖縄全体で民意を発信しようということになりました。なので、沖縄県外の人々も25日は一緒に連帯して、黄色の服などを付けてもらえればいいなと思います。

 大会前後には、東京や大阪の他全国各地で沖縄に連帯した集会が開催されるようなので、近くに住んでいる方はぜひ参加してください!場所・日程などは「ちゅら海を守れ!」のブログに書かれています。 

 ※ちゅら海を守れ! URL: http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/

 DAYS JAPANの編集長の広河隆一さんは、今年のDAYS3月号の普天間基地特集の中で、「沖縄の基地問題は、『沖縄』だけの問題ではなく『日本』の問題だ」と言っていました。

 多くの人が米軍基地問題を「自分の問題」と認識し、日米両政府に声を上げていけば、よりよい打開策はきっと見えてくるはずです。

 今週の日曜日、歴史をまた変えましょう!!!

※参考記事をいくつか

 『[基地過重負担]軽減は日米の共同責任』(沖縄タイムス社説 4/21)

 『見えぬ真意 県民困惑 県民大会』(沖縄タイムス 4/22)

 『テニアン誘致を決議 北マリアナ上院議会』(沖縄タイムス 4/22)

 『子孫に豊かな海残す 亡き友へ勝利を報告したい』(沖縄タイムス 4/21)

 『政権に警告 黄で表現 県民大会』(沖縄タイムス 4/20)

 『鳩山首相、沖縄近隣を模索 政治責任に初言及』(琉球新報 4/22)

 『沖縄から65カイリ以内 米側が日本へ条件』(琉球新報 4/22)

 『政府にイエローカード うちわ、リボンで思い共有』(琉球新報 4/22)

 『県民大会 知事参加で民意示したい』(琉球新報社説 4/22)
 

by kohtaboy_gabihan | 2010-04-22 14:40 | 普天間問題
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