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しかしながら、準備書の縦覧後、防衛省は再び法令の根拠もなく、「補足調査」と称し、「事前調査」と同様な調査を行っています。この調査は現在も行われており、来年2010年3月末まで行われる予定です。この違法調査に対し、約8.6億円もの国民の税金が使われているのです。
これは、調査に名を借りた「ジュゴンの追い出し」としか考えられないものです。 そこで、こちら側は、環境アセスメント法を無視しながら調査を続けている防衛省、つまり国に対し、裁判を起こすことになりました。こちらとしては、2つの柱を立てて提訴する予定です。 1つ目は、環境アセスメント法に違反する行為を行ってきた/行っていることの確認の訴えです。防衛省がこれまで行ってきた方法書や準備書は、アセス法に違反するものであって、法律に基づいてきちんと行われていれば、事業内容も変わっていたはずです。したがって、方法書の再作成から手続きをやり直す義務があることを確認し、アセス手続きのやり直しを求めます。 もう1つは、損害賠償請求の訴えです。住民には、意見を述べる権利がありますが、防衛省によりそうした機会を奪われ、違法な環境破壊がなされることに対して、賠償を求めます。 そこで、現在原告に参加していただける人を募っています。参加費用は、1人2000円です。詳しい手続きの内容は、ヘリ基地反対協議会のホームページに記載されています。こちらからどうぞ。 http://www.mco.ne.jp/~herikiti/justice.html 一人でも多くの人に参加していただけたら、とても力強いです。よろしくお願いします。 しかしながら、この裁判は、もう一度アセスの手続きをやり直すように求めるもので、これに勝訴すれば、基地建設が白紙撤回になるというわけではありません。現在の日本の環境アセスメント法は、計画されている事業ができるだけ環境に負荷をかけない形で実施されるよう、環境調査を行うというものであって、その土地の自然がいかに豊かであって、事業により破壊されることになっても、事業を中止にする程の法的な力がありません。 アメリカでは、ゼロ・オプションという形で、事業の実施によりその自然の生態系が大きなダメージを受けることが明らかな場合は、事業計画が中止になることもあります。しかしながら、日本の環境アセス法には、そのゼロ・オプションがないということが大きな問題なのです。 では、この基地建設を白紙撤回に持ち込むにはどうしたらいいのか? それは、国民が「基地はいらない!!」と声をあげ、政府の方針を変更させるしかありません。政府は国民のためにあるのだから、多くの人が声をあげれば、基地建設を撤回させることができます。 そのために、今回の裁判に多くの人が参加してもらえることが大切になります。これをきっかけに、基地建設反対行動が大きなうねりとなれば、辺野古沖合案の阻止行動の時のように、再び基地建設を断念させることができるはずです。 この小さな沖縄島だけでは、限界があります。沖縄以外の場所に住む人達がこのことに関心をもってもらうことが、非常に重要なのです。再び、「戦争の道」を日本が歩まないためにも、今度の裁判の原告に参加してください。よろしくお願いします。 今後の辺野古の基地建設問題の経過は、この裁判のことも含めて、追々ブログに書いていく予定です。 辺野古の浜の入口にある看板。でも、何やら書き込みが・・・
by kohtaboy_gabihan
| 2009-08-06 14:08
| 辺野古新基地建設問題
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