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海と山を結blog☆


山は海に流れ流れて、海は山に降りそそぐ。全てのいのちはめぐりめぐる。
by kohtaboy_gabihan
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基地と経済 part 5

 辺野古における基地と経済の問題に関して言えば、現在辺野古の海で行われている海域調査が挙げられます。

 沖縄防衛局は、海域調査を実施するために辺野古の漁師たちの船をチャーターしているのですが、チャーター料としてそれなりのお金が漁師達に支払われているようです。これは今だけでなく、2004年~2005年にかけてボーリング工事を強行しようとした時や、その後の海域調査においても支払われていたはずです。

 本来なら海を守っているはずの漁師が、海を破壊する基地建設に手を貸すというのはおかしな話ですが、漁師達の話すところによれば、近年は昔ほど魚が獲れないようです。

 魚が豊富に獲れ、それで十分に暮らしていけるなら、基地建設にはっきりと「NO」と言えるはずですが、実際はそうではないので、漁師達は自らの内に矛盾を抱えながらも、防衛局の払ってくれるお金に頼ってしまうしかないのです。

 さらに、辺野古集落に隣接するキャンプ・シュワブはもともと辺野古の人達の土地だったので、地主には毎年軍用地料が支払われています。その土地料が生活の重要な支えになっている人達もいるようです。
 
 このように、沖縄から基地がなくならない大きな原因は本土との経済格差にあります。

 沖縄に自立した経済基盤がないために、基地によってもたらされるお金に頼ってしまうしかないという状況に追いやられているのです。そうなった結果、「明日の平和」と「今の生活」を両立させることができなくなり、「明日の平和」を捨て、「今の生活」を選ぶしかなくなってしまったのです。

 そうした状況が長く続いた結果、「基地がなくては生きていけない」という、おかしな話が常識として通用してしまうのです。

 したがって、辺野古の新基地建設に対し、約8割の沖縄県民が反対している一方で、残りの2割の人々がそうではないというのも、やはり経済的理由によるところが大きいのです。

 次回に続く・・・
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 辺野古漁港の風景。

 

by kohtaboy_gabihan | 2009-09-26 13:08 | 沖縄経済と基地
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