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先月9月7日に宜野湾市にあるカルチャーリゾート・フェストーネという所で、第8回沖縄県環境影響評価審査会(アセス審査会)が開かれました。月曜日の午後1時半から行われたにもかかわらず、多くの人が傍聴に訪れ、一般席はすぐに一杯になり、椅子が追加される程でした。
今回は法律の専門家からの意見を聞くということで、まず最初に、辺野古アセスやり直し訴訟の弁護団団長である三宅俊司弁護士が約1時間の持ち時間の中で、資料をもとに沖縄防衛局がこれまで行ってきたアセス手続きの違法性を力説しました。 その後の質疑応答では、審査員の口から「違法に行われたアセス手続きを審議する意味はあるのか」と、思わず本音がこぼれ、審査員の苦しい胸の内が傍聴席の人達にも伝わりました。 次に、元環境庁の役人で、在職時に環境アセス法の作成に関わった現千葉大学教授の倉阪秀史氏が、当初の環境アセス法の理念や運用法と照らし合わせて、今回の辺野古の基地建設計画におけるアセス手続きについて説明しました。 倉阪教授は、環境アセス法作成に携わったということで、中立的な立場から今回のアセス手続きについての見解を述べましたが、防衛局のアセス手続きの不備を指摘した部分もあれば、一方で、「グレーゾーン」という単語を使って、防衛局の違法手続きを看過してしまうような発言もあったりして、何とも歯がゆい発表でした。 教授は意図的に防衛局の肩を持ったのではなく、アセス法上そのような解釈もできてしまうからだということはわかりましたが、倉阪教授の発表に対し、審査員だけでなく傍聴席からも厳しい意見が出されました。そうした議論の結果、環境影響評価法(環境アセス法)の未完成度が見事に露呈されました。 僕は、そうした審査員・発表者・一般住民の間の意見のやりとりを見ていて、とてももどかしく思いました。 なぜ、今回の沖縄防衛局のアセス手続きを違法だとはっきり言えないのか? この違法なアセス手続きが順調に進んでしまえば、来年の5月には基地建設が着工してしまう。 基地ができるということは、また戦争が起こるということ。 戦争が起こるということは、人が殺されるということ。 人が殺されるということは、自分も殺される可能性があるということ。 だから、基地建設を認めるということは、「自分が殺される」ことも認めてしまうことになるのです。 アセス審査会を傍聴して、「この世の中は、決して『いのち』を守るためにはできていないのだ」と、改めて感じました。 「平和な世界をつくりましょう」、「明るい未来を実現させましょう」と、政治家はよく言いますが、実際にそれを実現させようと必死に動いている人達は少数です。 でも、彼ら以外にも、「いのち」が何よりも大切にされる社会をつくろうと懸命に頑張っている人達は世界各地にいます。しかし、まだまだ少数派です。そうした人達が多数派になるように、僕たちも応援しなければなりません。 僕は殺されたくないし、戦争で自分の人生を滅茶苦茶にされたくありません。自分の周りの人たちもそういう目に遭ってほしくありません。だから、基地建設に反対しなきゃいけないと思い、辺野古のテント村で座り込んでいます。 でも、日常生活の中で、こうした反対運動に関わるのはなかなか簡単なことではありません。たとえ何か行動を起こすことができなくても、基地が造られないよう祈りつつ、「いのち」を大切にする生き方ができれば、それでもいいような気がします。 とにかく、「殺されたくない」と思うなら、基地や軍隊には反対すべきだし、何より「いのち」を大事にしなければいけません。 沖縄には、「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」という言葉があります。それは、「命こそ宝」という意味です。沖縄の人々は悲惨な戦争を通して、そのことを心と体の両方で感じました。 もう一度戦争を起こして、同じことを学び直す必要はありません。 そんなことを考えさせられたアセス審査会でした。 ※アセス審査会は先月28日に終了し、明日2日に審査会意見が仲井真知事に答申されます。そして、今月13日までに知事意見が表明されます。この後、沖縄防衛局による評価書作成へとつながっていきます。とりあえず、知事意見に注目が集まるところです。 参考までに、沖縄タイムスの今日の社説を読んでみてください。 「[アセス審査会]-やはり辺野古は無理だ」(←記事名をクリックすれば読めます) 審査員の先生方。三宅弁護士の発表を聞いています。報道陣もたくさん来ていました。 倉阪教授はパワーポイントを使って、発表していました。 多くの人が傍聴に訪れていました。 審査会終了後、入口に集まり、今後のことについて話し合いました。 左が辺野古アセスやり直し訴訟弁護団団長の三宅俊司弁護士、右が辺野古テント村村長の当山さん。
by kohtaboy_gabihan
| 2009-10-01 14:30
| 辺野古(へのこ)
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