海と山を結blog☆


山は海に流れ流れて、海は山に降りそそぐ。全てのいのちはめぐりめぐる。
by kohtaboy_gabihan
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憲法と安保
from 辺野古と高江に軍事基地は作ら..
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国境の修復

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 上の写真は、キャンプシュワブと辺野古の浜を隔てる有刺鉄線が、8月の台風8号の影響で壊れた時のものです。台風そのものは沖縄本島には上陸しませんでしたが、激しい風と波の影響で、フェンスは見事に曲がっていました。

 「このままフェンスが撤去されればいいのに・・・」と思っていましたが、数日後に米兵達がやってきて、フェンスを取り換え始めました。
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 米兵を間近で見るのはその時が初めてだったので、あまり近くまで行くことはできず、少し遠目から眺めていました。

 上官らしき人が2人ほどいて、トランシーバーを片手に誰かと連絡を取り合っていました。他の米兵達は上官の命令に従いながら、壊れたフェンスを取り外し、新しいフェンスを取り付けていました。

 どの兵員も皆体格はがっちりしていましたが、顔はとても若く見えました。僕と一緒にいた人が米兵に近づいていって話をしたところ、皆18歳か19歳の兵員達だということでした。また、1日では終わらないから、翌日もやると言っていたそうです。

 キャンプ・シュワブでは若い海兵隊員が多くおり、そこで訓練を受けた後、イラクやアフガニスタンの戦闘に参加します。彼らは高校を卒業して、すぐに軍隊に入隊したのでしょう。

 一度、アメリカ軍に入隊する若い人達を撮った映画を少し見たことがありますが、軍隊に入隊するのはマイノリティや移民が多いようです。つまり、黒人やヒスパニックや他の国々から出稼ぎに来た人達です。

 彼らは社会的立場が弱く、経済的にも裕福ではないために、高校を卒業しても就職先が見つからず、大学進学を希望しても入学するためのお金がありません。そして、最終的に軍隊に入るしか選択肢がなくなってしまうのです。

 軍隊に入ればちゃんとした教育が受けられ、また、一定期間所属していれば、その後社会保障や大学に行くための奨学金を享受できるので、それを目的に彼らは入隊するのです。軍の方もそれを歌い文句に兵員を募集しています。

 一般的には、アメリカ軍は志願制ということになっていますが、実際は「貧困徴兵制」といった具合になっているのです。

 ちょっと話が横道にそれましたが、有刺鉄線の修復の方に話を戻します。
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 これらは8月13日の写真です。この日は、旧暦で6月23日(沖縄の慰霊の日)ということで、キリスト教学院大学の学内NGO「ONE LOVE」のメンバーが、6月23日の慰霊の日に、平和を願って辺野古の海をイメージして描いた絵をフェンスに取り付けに来ました。

 この日もフェンスでは、米兵達がフェンスを取り換える最終作業をしていました。前の日とは違う兵員達が来ていましたが、やはり皆若い隊員でした。

 そしてフェンスの取り換え作業が終わったところで、ONE LOVEのメンバー達がフェンスに絵を取り付けようとしていましたが、何しろ縦1メートル横3メートルの大きな布に描かれていたので、取り付けるのに大変で、それを手伝っていたおばさんが、冗談交じりに「ヘルプ ミー!」と言ったところ、米兵達がやってきて、取り付け作業を手伝ってくれたのです。その様子が3番目の写真です。

 これにはその場にいた誰もがびっくりしていましたが、米兵もやはり同じ人間なのだと感じました。彼らが基地建設問題のことに関して、どれだけ知っているのかはわかりませんが、基地問題について彼らとしっかり話し合えば、辺野古の海に基地を造ることがどれだけ愚かなことなのかわかってもらえるのではないかと思いました。アメリカと日本を隔てる有刺鉄線を覆ったこの大きな絵が、一般住民と米軍の間の橋渡しのような意味を持つといいな、とも思いました。

 また、フェンスが一時的になかったので、キャンプ・シュワブ側の浜に入ることもできました。反対側から眺める景色は、いつも眺めている風景とは違った雰囲気でした。
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 そんな喜びと驚きで終わったONE LOVEのメンバーによる大きな絵の取り付けセレモニーでしたが、残念なことに、1週間後に絵はフェンスから消えていました。きれいに取り外されていたので、風に飛ばされたのではなく、米軍が外したのだと思われます。

 「やはり軍隊は住民を守らないんだ」、と感じた出来事でした。
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 絵が取り外された跡。
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by kohtaboy_gabihan | 2009-10-04 16:56 | 米軍基地/ 訓練
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