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海と山を結blog☆


山は海に流れ流れて、海は山に降りそそぐ。全てのいのちはめぐりめぐる。
by kohtaboy_gabihan
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名護市長選挙

 いよいよ今週24日の日曜日に、名護市長選挙が実施されます!

 13年もの長い間、基地問題に振り回されてきた街の将来を決める、大変重要な選挙です。

 今回の市長選は、辺野古への新基地建設を押し進めてきた島袋吉和現名護市長と、新基地建設反対を主張する稲嶺進前名護市教育長との一騎打ちとなりました。したがって、どちらが市長になるかで、今後の辺野古の状況は大きく変わります。

 名護市では、1ヵ月以上も前から両陣営の街宣カーが走り回り、幟が街のあちこちに掲げられ、街は選挙一色になっています。年が明けてからはさらに活発になり、朝から晩まで選挙カーが大音量で走り、至る所で街頭演説が行われています。
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  ↑稲嶺進氏の選対本部

 今年の名護市長選を取り巻く環境は大きく変化しました。一番は、政権が交代したことです。沖縄で選出された議員全員が、辺野古への新基地建設に反対しています。

 さらに、2008年の沖縄県議会選挙で野党が過半数を占めたことも含め、辺野古の新基地建設反対の県民世論がとても強くなっています。この世論の流れの中で稲嶺氏が勝利すれば、新基地建設中止は決定的になると言えます。

 長年基地に翻弄されてきた名護市の世論も、やはり変わってきました。

 その一つは、辺野古地区に稲嶺氏の選挙事務所ができたことです。新基地建設を受け入れてきた辺野古区に反対派の事務所を置くというのは、過去3回行われてきた市長選でもできなかったことなのです。基地建設を容認してきた現地で、いよいよ反対の声が上がり始めたのです。

 さらに、今まで新基地建設の恩恵を受けるために賛成してきた土建業界の中からも、反対を言う人が出てきたというのも大きな変化です。

 僕も先週末から選挙活動に駆り出され、稲嶺進と書かれたプラカードを体の前後にぶら下げながら、自転車隊員として、ママチャリに乗りながら広報活動をしています。

 最初は、冷ややかな目で見られるんじゃないかと心配していましたが、意外にも市民の反応は良く、子供からお年寄りまでいろんな人達が手を振ってくれたり、応援の声をかけてくれたりします。過去の市長選に関わっていた人達からも、「今回の市長選は今までとは違う」という声が聞かれました。
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 こんな感じで走り回ってます。やはり最初は抵抗があったけど、意外に楽しい!!
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 稲嶺進さん本人も自転車で街中を巡りました。

 しかし・・・



 

 13年のあいだに基地とカネによる利害関係で、家族・親族・地域の信頼関係が崩れてしまい、本音は稲嶺支持でも、それを表に言うことができない人は多くいるようです。

 変化の兆しはありつつも、13年も基地に翻弄されてきた市民の心を変えるのは容易ではありません。

 「県外移設がベスト」と言いながらも、新基地を誘致してきた島袋陣営は、水面下で企業・町内会を中心に300回を超える懇談会を開き、今まで培ってきた利害関係を利用して、手堅く票集めをしているそうです。

 先日19日に期日前投票所の前で、不正投票監視団の人達と共に選挙の様子を観察していましたが、夕方6時過ぎから作業服を着た土建業界の人達が続々と現れ、ほとんどの人達が2人1組で投票所に入っていきました。これは、互いにどちらの候補者名を書いたのか監視するためだと言われています。

 稲嶺氏を支持する市議会議員達が、「これは島袋陣営や企業による押し付け投票の疑いがある」という声明を発表しましたが、マスコミは「報道は中立でなければいけない」という理由で、全く報道していません。

 これは今に始まったことではなく、過去の市長選でも行われていたそうです。こうした不公正で不自由な選挙行為が行われている「法治国家」日本の実態は、アジアの発展途上国とあまり変わりがないことを知り、とてもショックを受けました。

 ※自転車隊・期日前投票の様子は、北限のジュゴン調査チーム・ザンのブログを見るとわかります。URL http://teamzan.ti-da.net//

 しかしながら、結果はまだわかりません。「今回の市長選は、大接戦になる」と皆、口をそろえて言っています。基地に絡めとられた名護市の将来、そして辺野古の新基地建設の行方を決める名護市長選に全国の注目が集まっています。

 ちなみに、僕は去年住民票を移し、ちゃっかり「名護市民」になってますから、新しい未来への一票を投じてきたいと思います!

 ※沖縄の作家、目取真俊(めどるま しゅん)さんのブログ「海鳴りの島から」で、稲嶺氏の総決起大会や出陣式のことなどが書かれていますので、是非読んでみてください。
 URL http://blog.goo.ne.jp/awamori777/

 また、辺野古の新基地建設反対運動を長年引っ張り、98年から2006年まで名護市議会議員を務め、2002年の名護市長選にも出たことのある、宮城康博さんのブログ「なごなぐ雑記」では、これまでの名護市政の変遷が詳しく書いてあるので、こちらも併せてどうぞ。 
 URL http://miyagi.no-blog.jp/nago/2010/01/post_93ae.html 「誘致派の誕生1~3」

by kohtaboy_gabihan | 2010-01-22 00:32 | 政治/ 行政
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