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by kohtaboy_gabihan
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憲法と安保
from 辺野古と高江に軍事基地は作ら..
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カテゴリ:高江ヘリパッド問題( 4 )


高江の新基地建設問題 part 4

 沖縄防衛局(国)は、なぜ通常の裁判ではなく、「仮処分申し立て」を行ったのかというと、通常の裁判では、判決が確定するまでに1、2年もかかってしまいます。そうなってしまっては、ヘリパッド建設工事の着手がどんどん長引いてしまうので、とりあえず「仮処分申し立て」を起こし、抗議を続ける住民を「通行妨害」ということで排除し、早急に工事に取り掛かりたいというのが、彼らの意図なのです。

 2009年1月27日、第1回目の審尋が行われ、7月27日まで合計5回の審尋が行われました。住民側の弁護団は、国策である基地建設に関わる裁判を、国民はチェックする権利があるとして、当初から審理の公開を要求していましたが、結局公開されませんでした。

 防衛局は、裁判所が求めた個々人についての具体的な説明はできず、「集団的・組織的な妨害行為だ」という主張の一点張りしかできませんでした。

 防衛局の主張では、非暴力の座り込み、抗議行動、防衛局への申し入れなどに参加したり、その呼びかけを行ったりしていること、反対運動団体に所属していること自体が妨害行為だというのです。

 これでは、国の政策に反対すれば、誰でも国家権力によって裁かれてしまうという、戦時中を思わすようなとても恐ろしい論理ができてしまいます。

 こうした国の誤った政策に抗議するため、仮処分の却下を求める署名は、全国各地から今年6月までに4万7千筆以上も集まりました。

 結局、7月27日の審尋においても決着はつかず、8月10日の3者(裁判所・住民・国)会議にて日程調整が行われ、10月3日に裁判官が高江に現地視察に行くことになりました。

 また、8月1日には、座り込み2周年の報告会が開催され、村内外から約200名の人達が参加し、ヘリパッド建設中止への決意を新たにしました。

 地道ではありますが、ヘリパッド建設反対の世論を少しずつ広げていくことで、辺野古の新基地建設とともに、これ以上米軍基地を作らせないようにしなければなりません。

 以上が、現在までの高江の基地建設問題の状況です。今後のことは、辺野古のことと共に、ブログに書いていく予定です。日々のことは、現地の人が書いているブログ「やんばる東村 高江の現状」をのぞいてみてください。

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ここでは、70歳近くになるおじさんが小さなトレーラーハウスで寝泊まりしながら、座り込みをしています。
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このように高江では、辺野古と違い、森の中での座り込みが続いています。
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by kohtaboy_gabihan | 2009-08-28 13:35 | 高江ヘリパッド問題

高江の新基地建設問題 part 3

 北部訓練場には、5つのダムが点在し、沖縄本島の生活用水の60%を賄う貴重な水源地となっています。しかしながら、2007年には、それらのダムに投棄された弾薬類が1万発以上発見されました。さらに、前の記事でも書いたように、ベトナム戦争時、米軍は北部訓練場で枯葉剤を散布していました。

 このヘリパッド建設によって、ダム周辺でのジャングル戦闘訓練が激化し、さらなるダムの汚染が引き起こされる危険性があるのです。

 こうしたヘリパッド建設計画に対し、高江住民は2006年2月23日に、ヘリパッド建設反対の決議をしました。その後、関係機関に出向き、計画の見直しを要請しました。そして、2007年4月には、ヘリパッド反対を公約に、伊集(いじゅ)東村村長が就任しました。

 ところが、伊集村長は翌5月に、「公約違反と言われても仕方ない」と述べ、一転してヘリパッドの受け入れを表明したのです。

 そして、防衛局は同年7月2日、工事の着工を強行してきました。その日から高江の住民たちは、生活を犠牲にし、座り込みによる工事阻止行動を始めました。

 翌7月3日には、防衛局は訓練場進入路3ヵ所に仮設ゲートを設置し、ショベルカーの搬入や深夜作業の着手など多くの動きがありました。しかしながら、住民らによる徹底した非暴力の座り込みによって、大々的な工事の着手をさせませんでした。

 同年8月24日には、「『ヘリパッドいらない』住民の会」が結成され、以来、県内外から多くの人が座り込みの支援に訪れています。ただ、高江集落の中でも、実際に座り込みに参加できるのは、数世帯です。

 翌年2008年2月7日には、2万2千通集まった、ヘリパッド建設反対の署名を国会に提出しました。

 ところが、2008年12月16日、沖縄防衛局(国)は、座り込みを続ける住民ら15人を具体的に特定し、「工事車両の通行が不可能だ」として、通行妨害禁止の仮処分を裁判所に申し立てたのです。

 しかも、訴えられた15人の中に8歳の子供が含まれており、防衛局は大きな非難を浴びました。また、他の14人についても、彼らがいつ、どのような妨害行為をやったのか不明で、写真に人違いもあり、現場に行っていない人や既に引っ越した人も含まれているという、とてもでたらめな申し立てでした。

 これは、ヘリパッド建設工事が進まないことに焦った沖縄防衛局(国)が、座り込みを続ける住民を国家権力によって訴え、工事を強行させようとする、前代未聞の暴挙なのです。

 次回に続く・・・
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 高江の人達が座り込みをしているテントの1つ。北部訓練場には何ヵ所もゲートがあり、座り込みのテントは他にも数ヵ所あります。
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 このように北部訓練場では、米軍ヘリが低空で旋回訓練をしています。
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by kohtaboy_gabihan | 2009-08-23 13:06 | 高江ヘリパッド問題

高江の新基地建設問題 part 2

 高江のヘリパッド建設問題の原因も、辺野古と同様に1995年に起きた米兵による少女暴行事件に遡ります。この事件を機に、沖縄県民の反米・反基地の感情に火が付き、その県民感情を抑えるため、日米両政府はSACO(沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会)を設置しました。

 県民の「基地の整理縮小」という要求を受けて発足したSACOですが、実際には「基地の先鋭化と再編強化」の意図が隠されていたのです。

 SACOの決定に、日米両政府が合意したというのが「SACO合意」です。このSACO合意により、北部訓練場の北側半分を返還するかわりに、返還予定地にあるヘリパッドを南側に移設すること、これまで無かった、海からのヘリパッドの進入路を建設すること、そして新機種「オスプレイ」の配備も決定していました。

 この合意の狙いは、県民に基地を返還したと見せかけて、実は広すぎてほとんど使われていない北側半分を返還しながら、訓練場の南側部分の機能をよりいっそう強化していこうとするものなのです。

 現在、訓練場では主に「CH46」というヘリコプターが、高江の上空を夜の10時過ぎでもかまわず訓練飛行をしています。あまりに低空飛行するため、民家に近い県道の脇の木々が倒されて、道路に散乱している事もあるのです。

 今でさえ、このように危険な状況であるにもかかわらず、新しく配備が決定されている「オスプレイ」は、「CH46」の航続距離の5倍、さらに積載量は3倍にもなります。そして、最大重量は機体と合わせ、27.5トンにもなるのです。

 しかも、速度が「CH46」の2倍にもなるので、爆音はとてつもない騒音となります。「オスプレイ」は、垂直離陸し、エンジンプロペラを前に出して飛行することができます。つまり、垂直離陸に加え、滑走で離陸することもできるので、その場合、垂直離陸に比べ、積載量が3.5トン増えます。

 6ヵ所のヘリパッド予定地のうち、2つがくっついているものが2ヵ所あります。それらは、オスプレイ滑走用の「オスプレイパッド」と専門家は見ています。

 しかも、オスプレイは2000年の時点で生産された15機のうち、3機が墜落し、別名「未亡人製造機(widow maker)」とも呼ばれているのです。このため、安全性が疑われ、米国内でも配備反対の意見が多く出ています。しかしながら、日本政府は未だにオスプレイの配備を隠しているのです。

 では、米軍再編によってオスプレイをはじめとする米軍機は、どこを飛ぶことになるのか?

 前に書いたように、高江と同じく「SACO合意」による普天間基地の名護市辺野古への移設計画があります。また、金武町(きんちょう)では、ギンバル訓練場の返還に伴うブルービーチ訓練場へのヘリパッド建設計画があります。

 やんばるの東側に位置する高江、そこから南へ約40kmに辺野古、さらに南に約20kmに金武町、そして、やんばるの西側海上には、伊江島飛行場があります。

 高江と金武町にヘリパッドが、辺野古に新基地が建設されたら、これらを基点にし、やんばる全域を危険な米軍機が飛び交うということが容易に想像できます。

 part 3に続く・・・
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 現在、在沖米軍が使用している「CH46」
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 新しく配備が決定された新機種「オスプレイ」
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by kohtaboy_gabihan | 2009-08-19 14:28 | 高江ヘリパッド問題

高江の新基地建設問題 part 1

 辺野古の新基地建設問題について書いたところで、いよいよ高江(たかえ)の基地建設問題について書きたいと思います。

 高江は、辺野古から北へ車で約1時間ほど行ったところにあります。高江は東村(ひがしそん)の北のはずれにある集落で、人口は約150人です。美しい山と川に囲まれ、子供達ものびのびと育っています。

 高江を含め沖縄本島北部の豊かな森に囲まれた地域を「山原(やんばる)」といいます。やんばるの森には、地球上でここだけにしかいないヤンバルクイナやノグチゲラ(いずれも鳥)などの固有種や絶滅危惧種が数多く生息しています。

 日本の全面積の0.1%にも満たないやんばるに全国の高等植物の27%もが自生し、また単位面積当たり本土の51倍の動物が暮らしているのです。

 やんばるは、たんに国内において貴重だというだけでなく、世界的に見ても生物多様性に富んだ重要な自然環境と言えます。その価値を多くの人が認め、世界自然遺産、そして国立公園の候補に挙がっています。

 しかしながら、この自然豊かなやんばるの真ん中に、総面積7,800ヘクタールという広大な米軍北部訓練場があります。この訓練場は、ジャングルでの戦闘訓練を目的に1957年に使用が始まり、その3年後に開始されたベトナム戦争でのゲリラ戦の訓練が行われました。また、ベトナム戦争時には、この訓練場でも枯葉剤が使用されていたのです。

 1998年には、北部訓練場は、世界で唯一のジャングル戦のための戦闘訓練施設として、「ジャングル戦闘訓練センター」と名称を変えました。そこでは、海兵隊のサバイバル訓練やヘリコプターでの移動宙づり訓練、模擬弾を使用する射撃訓練など、戦場さながらの訓練が行われています。

 現在でも、東村には15ヵ所のヘリパッドがあり、高江に住む人々は爆音や墜落の危険にさらされています。今度は、そこへ新たに高江集落をまるで取り囲むようにして、6ヵ所のヘリパッドの建設が予定されています。一番近い民家からわずか400mという距離なのです。

 ヘリパッドとは、ヘリコプターの離着陸帯のことです。やんばるの森を切り開き、直径75mの円形に造成して作られます。やんばる全体で見たら、小さな点かもしれませんが、米軍ヘリが飛び交うことにより、それらの点が線に、線が面になり、豊かな生態系と住民の暮らしに与えるダメージは計り知れないものとなるのです。

 part 2に続く・・・

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 米軍ジャングル戦闘訓練センターのゲートの1つ
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by kohtaboy_gabihan | 2009-08-10 13:56 | 高江ヘリパッド問題