海と山を結blog☆


山は海に流れ流れて、海は山に降りそそぐ。全てのいのちはめぐりめぐる。
by kohtaboy_gabihan
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憲法と安保
from 辺野古と高江に軍事基地は作ら..
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カテゴリ:米軍基地/ 訓練( 9 )


米兵との交流

 日米共同声明が発表された先月28日、僕の働いているステーキハウスに3人の米兵がやってきた。そのうちの1人は、去年の暮れに食べに来た時に親しくなった人で、キャンプ・シュワブに所属しており、数か月に一度は仲間を連れてやってくる。彼はなかなか僕の名前を覚えてくれないが、僕は彼の名前を覚えている。

 彼らの前に行ってあいさつをすると、彼が開口一番「日本の首相が沖縄に新しい基地を造るってアメリカと約束したというニュースを見たよ」と言ってきたので驚いた。

 米兵とは基地問題の話はしたくないし、したこともなかったので、僕はどう答えたらいいのか困っていた。すると、彼は続けて「この前日本の首相が沖縄に来た時に、リゾートホテルの前を通ったら、首相の来県に抗議している人達がたくさんいて、僕達まで抗議を受けたから怖い思いをしたよ」と言った。

 それを聞いて、先月23日のブセナリゾート前の抗議行動のことだとすぐにわかった。確かにあの日、運悪く(?)交差点で信号待ちをしていた米兵達が抗議行動に来ていた人達から、「沖縄から出ていけ!!」と罵声を浴びているのを見た。車の中にいた米兵達がとても肩身狭そうにしていたのを覚えているが、彼もその中にいたのだ。

 平日は軍服を来ているけれど、この日は日曜日で彼ら米兵も休日だったから、普段着をまとい「一般人」として外に出ていた。やはり、さすがの米兵も「一般人」として外に出れば、沖縄の人々の怒りに太刀打ちできないのだろう。

 そして、彼は「なんで日本人は抗議しても暴動は起こさないのか?」と聞いてきた。

 本土の方だと機動隊と衝突するという場面をよく見るが、沖縄では見たことがない。僕はとりあえず、「日本人は暴力で問題が解決できるとは考えてないからだと思うよ」と答えた(実際そうでもないけど)。

 僕の答えに対し彼は、「そうなんだ。アメリカじゃすぐに暴動になるけどね」と言った。それを聞き、「今は沖縄でも暴動が起きないですんでるけど、今後の普天間問題の展開によったらどうなるかわからないよ」と言おうかと思ったがやめておいた。

 僕の働いているステーキハウスには米兵がよく食べに来るが、そのほとんどがキャンプ・シュワブにいる海兵隊員だ。英語を話せる従業員があまりいないので、だいたい僕が彼らに応対するのだが、彼らのほとんどは陽気で、親しみやすい。中にはいかにも軍人といった顔つきの人もいるが、それはごく一部だ。

 彼らと会話をしていると、彼らが基地の中で人殺しの訓練をしているなんて、とても思えなくなる。以前の記事でも書いたように、アメリカの軍隊に入隊する人達のほとんどが「母国の戦争に身を捧げたい」という積極的な理由ではなく、社会保障を得るために入隊せざるを得なくて入った人達だ。だから、黒人やアジア系移民の人達が大勢いる。(2/12『ONE SHOT ONE KILL』の記事参照)

 沖縄は日常的に米軍機の騒音だけでなく、米兵犯罪にも苦しめられているわけだから、アメリカ嫌いな人は当然多い。その気持ちは痛いほどよくわかるが、僕は米兵達と会話しているといつも、「彼らにも悪い部分はあるかもしれないけど、彼らを半ば強制的に軍隊に入れようとするアメリカ社会の仕組みや人間性を奪っていく軍隊のあり方が最も悪いんじゃないか」と、思う。

 シュワブの海兵隊員にも顔見知りが何人かいるから、毎週行われるゲート前の座り込みに参加するときは、「彼らに見つかったらどうしよう。何と言われるだろうか」と常に不安を感じながら座り込んでいる。そのこともあって、彼らに向かって親指を下に向けることができない。

 でも今は、彼らと敵対するよりはできる限り仲良くなろうと考えている。なぜなら、いつも人殺しの訓練をし、人間性を失わせるような環境に置かれている彼らともっと文化な交流をして、「人間」のままでいてほしいと思うからだ。でも、親しくすることで、「我々は日本人に迎えられている」と思われてしまうという問題にも向き合っていかなければいけないとも感じている。

 もし彼らが戦場に派兵される時が来たら、それが絶対命令だとしても、思いとどまってほしいと思う。「敵」も同じ人間で、同じように家族がいるのだから、殺したところで何の解決にもならないということに気付いてほしい。そして、できることなら軍の内部から反基地・反戦運動を起こしてほしいと願っている。

 「敵」を作りだしてしまっては、「平和」は実現しない。

 僕と米兵との間にある大きなフェンスを越えて、「敵」ではなく、同じ地球に生きる「仲間」として、今後も彼らと向かい合っていこうと思う。
 
※こちらの記事もぜひ読んでみてください。

 『米兵の邦人妻 苦悩 文化の違い 偏見に直面 琉大・宮西さん調査』(沖縄タイムス 6/13)
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by kohtaboy_gabihan | 2010-06-14 15:34 | 米軍基地/ 訓練

憲法のない辺野古・沖縄

 23日のシュワブゲート前座り込みを終え、辺野古のテント村に戻ってくると、辺野古の海に巨大な揚陸艦が姿を現していました。
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 この揚陸艦トートュガは佐世保に配備されている船で、トートュガの周りには大型揚陸艇LCUが2隻いました。

 揚陸艦を生で見たのはこの時が初めてだったので、「なんて大きいんだ!」と驚いていると、いつもテント村に来ている人が「いつも来る揚陸艦より小さい」と言い、それにまたビックリ!いつも来る揚陸艦は一体どんな大きさなんだろう??

 揚陸艦は数カ月に1回辺野古の海にやってきて、揚陸艦が来る時は必ず水陸両用戦車の訓練が行われます。

 しばらく待っていると、シュワブの中からゴーッ!っというすごい音が聞こえ、水陸両用戦車が次々と浜に姿を現しました。いつもは戦車がズラリとシュワブの浜に並び、それから海に入っていくのですが、この時は並ぶこともなく、そのまま海に突入していきました。

 初めてみる水陸両用戦車の大きさとその音に、とてもビックリしました。
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 動画も撮ってみたので、是非見てください。


 デジカメで撮影したので、戦車の音をちゃんと拾うことができませんでしたが、とにかく轟音でした。あの重たい戦車を海で走らせるにはやはり相当大きなモーターを積んでいるらしく、そのモーターによって海底の砂が巻き上げられ、戦車が走った後には、茶色のラインがくっきりと残っていました。さらに、戦車から出る黒煙も漂っていました。

 この訓練により、ジュゴンが餌とする海草は痛めつけられ、珊瑚も破壊されます。第一、戦車がやってくる海にジュゴンが姿を現すはずがありません。

 この訓練を一緒に見ていた人に「訓練見れてよかったね」と言われましたが、これを見て僕は何とも複雑な心境でした。

 確かに自分の目で水陸両用戦車の訓練を見てみたいという気持ちはありましたが、自然を壊し、そして人を殺してしまう戦車の訓練を見てしまうと、何とも言えない気持ちになります。たとえ辺野古に新基地が造られないにしても、今のキャンプ・シュワブは残り続けるので、この訓練はこれからもずっと行われ続けます。

 今のメディアの普天間問題の報道のされ方を見ていると、この問題が終われば、沖縄の基地問題は終わってしまうというような含みがあります。しかし、普天間問題は沖縄の基地問題の一部であって、全てではありません。普天間基地が県外に移設されても、なお在日米軍専用施設の70%は沖縄に残り続けるのです。

 普天間基地の移設先ばかりを議論するのはやめて、在日米軍、日米安保のことについてもっと深い議論をしていかなければいけないはずです。それが政府やメディアが力を入れて行っていかなければいけないことだと思います。

※今日の沖縄のニュース

 『「公約違反」怒り発火 辺野古くい打ち案 政府手法を市民批判』(沖縄タイムス 4/29)

 『深夜早朝 最多4992回 嘉手納騒音』(沖縄タイムス 4/29)

 『深夜もエンジン調整 嘉手納騒音「家が揺れるほど」 住民悲鳴』(沖縄タイムス 4/29)

 また、水陸両用戦車の訓練が行われている間、海兵隊員がシュワブの浜でゴミ拾いをしていました。
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(壊れたフェンスも持って行きました。でも、最終的に処分するのは米軍ではなく、沖縄!?)

 聞いた話によると、「アース・デー(Earth Day)だから」浜の一斉掃除をしていたそうです。本当にEarth(地球)のことを思っているなら、米軍基地を閉鎖・撤去した方がよっぽど地球のためになるんじゃないの?、と思ってしまうのは自分だけでしょうか??
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by kohtaboy_gabihan | 2010-04-29 14:42 | 米軍基地/ 訓練

ONE SHOT ONE KILL

 先日、那覇の桜坂劇場で藤本幸久監督の『ONE SHOT ONE KILL』というドキュメンタリー映画を観てきました。
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 この映画は、アメリカ海兵隊の新兵訓練所において、普通の若者達が兵士になるまでを、入隊から卒業まで12週間かけて記録したものです。

 映画の感想は、「衝撃的」の一言に尽きます。軍隊というものが、いかに非人間的で非社会的なものなのかをまざまざと見せつけられました。

 サウスカロライナ州にあるその新兵訓練所には、毎週500人近くの若者達がやってくるそうです。真夜中に到着すると、それから48時間は寝させてもらえません。

 到着するなり、教官から「SCREAM!(叫べ!)」と怒号を浴びせられ、若者達は「YES, SIR!」と何度も叫ばなければなりません(この光景は卒業の時までずっと続きます)。

 家族に電話で話していいことは、「無事着いた」、「荷物は送るな」など、たった5行だけで、「ありがとう」や「愛してる」といった言葉を口にすれば、卒業まで家族に電話することはできません。しかも、電話をしている最中も、教官達は罵声を浴びせているのです。

 その後、一列に並べられ、全員髪を剃られます。中には、うっすらと涙を流している若者もいました。このような疲労と衝撃が、普通の人間が兵士に変身するのをたやすくするそうです。これは、何百年と続く軍隊の歴史の中で得られた「成果」だそうです。

 その後は、マーシャル・アーツ(格闘技)やライフルの射撃訓練等、人を殺すための実践的な訓練が行われます。そこで教えられる戦闘の心構えは、「たとえ1対10の状況になっても、相手を一人たりとも生きて返すな」ということ。

 一列に並んで、大声を出しながらマーシャル・アーツを練習する光景を見て、自分の高校時代の新入生に対して行われる応援練習を思い出しました。その応援練習も、新兵訓練所が「立派な兵士」を育てるのと同じように、「立派な高校生」に育てるために行われていた伝統でした(おそらくその伝統は今も続いている)。

 また、日本の企業でも、「立派な企業戦士」を育てるために、軍隊から取り入れた企業教育が行われている所もあるようです。結局、軍隊は非社会的な存在に見えても、軍隊的な要素は自分達の日常生活にも潜んでいるんだと思い知らされました。

 藤本監督やプロデューサーの影山あさこさんが辺野古に来た時に、この映画のことについて話を聞いたことがありますが、軍に入隊するのは、黒人や移民の人達が多いそうです。

 彼らの多くは社会的地位が低く、まともな教育も受けられず、仕事もほとんど見つかりません。しかし、家族の誰かが軍に入れば、家族全員が医療保険を享受でき、また軍の任期を終えれば、奨学金が支給され、大学に進学にすることもできるそうです。だから、ほとんどの若者がそれを目的に入隊してくると言っていました。

 映画でインタビューを受けていた若者達も、「英語の勉強をしたい」とか「周りの世界をみたい」とか、自分の可能性を開きたいという思いを語っていました。最初は「軍の任期終了後に何をしたいかわからない」と言っていた若者も、12週間の訓練を終えた後は「訓練の中で前の自分とは変わったと思う。将来は大学に進学したい」と、うれしそうに話している場面がありました。

 一般の社会では差別的な待遇を受けている彼らにとって、軍に入ることで「ちゃんとした教育」を受けられ、「国に尽くす立派な兵士」として周りから認められるということは、大きな変化に違いありません。さらに、将来の可能性も格段に広がります。

 藤本監督は、「アメリカの軍隊は名目上は「志願制」だけれど、本当は「貧困徴兵制」なのだ」と言っていました。

 最初は教官の罵声にパニックになっていた若者達も、12週間の訓練の中で「立派な兵士」に変わります。こうして、アメリカは今日も新たな兵士をつくりだし、終わりなき戦争を続けていくのです。

 そのアメリカに追随している日本も、戦争の闇に覆われています。僕達にできることは、その現実を知り、日本がアメリカのような「戦争国家」にならないための抵抗を考え、行動していくことではないでしょうか?

 『ONE SHOT ONE KILL』、一見の価値ある映画です。また、アメリカの戦争の現実を幅広く記録した『アメリカ―戦争する国の人々―』も併せて観てみてください。こちらも藤本監督が撮った8時間の超大作です。

 今後東京を始め全国各地で上映されるようですので、お近くに住む方はぜひ足を運んでみてください。

 上映スケジュールはこちら☟
 http://america-banzai.blogspot.com/ 
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by kohtaboy_gabihan | 2010-02-12 14:20 | 米軍基地/ 訓練

慌ただしい米軍基地

 キャンプ・シュワブだけでなく、シュワブの南に隣接するキャンプ・ハンセンの都市型訓練施設でも、大規模な戦闘訓練が行われたようです。

 『都市型で大規模訓練/キャンプ・ハンセン 地元が反発』 (沖縄タイムス 12/17)

 日本国内で、普天間基地移設問題が大きく揺れ動く中、「日本国内」にある米軍基地では、アフガン出兵に向けた実践訓練が激しく行われています。

 キャンプ・シュワブでも、連日銃撃音が響き渡り、ヘリが頻繁に上空を行き交っています。シュワブの浜では、昨日もブルドーザー等が数台出てきて、砂を掘り起こしていました。

 浜に棲んでいるヤドカリやカニは、ブルドーザーの下敷きになってしまったのでしょうか?
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 普天間基地の移設先についての結論は先送りされることになりましたが、普天間移設に伴う、キャンプ・シュワブ内の兵舎移設工事は滞りなく行われています。来年度の移設関連の予算も計上されています。

 なので、決して辺野古への基地移設がなくなったわけではなく、見直しが行われている間も、工事や環境調査は継続されていることに注意してください。

 この前、沖縄のおじいがこんなことを言っていました。

 「米軍基地の様子を見ていると、これから戦地で何が起こるのかよくわかる。今の様子を見ていると、数ヵ月後には、アフガニスタンで大規模な戦闘が行われるだろう」、と。

 私たちの生活の隣には、いつも「戦争」の現実があります。

 沖縄の人々は、その現実にいつも向き合わせられ、望んでいるわけではないのに、沖縄から兵士を送りだすという現状をつくってしまっている、自らの「加害性」を問わなければいけない、そんな現実があります。

 しかし、沖縄県の外に住む人のほとんどは、そうした状況を沖縄に押し付けていることに無頓着になっています。

 少しでも多くの人々が、このことに目を向け始めれば、普天間移設に関しても、イラクやアフガンでの戦争に関しても、もっと違った解決策が出てくるんじゃないかな、と思います。

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 曇り空の切れ目から太陽の光が射し、海が輝く光景は、とても感動的です。この光の下に、米軍基地が造られるなんて、全くありえない!
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by kohtaboy_gabihan | 2009-12-18 13:31 | 米軍基地/ 訓練

キャンプ・シュワブでの戦闘訓練

 キャンプ・シュワブでは、ここ最近、毎日のように実弾射撃訓練が行われたり、浜辺では戦車やブルドーザーが出てきて、様々な訓練が行われています。

 オバマ大統領が、アフガンに3万人もの兵士を送ることを決めたからでしょう。戦場に行く前の訓練が、ここ沖縄の米軍基地で着々と行われているのです。

 おととい、シュワブの浜では、戦車に似たブルドーザーが出てきて、砂を掘り起こし、デコボコの状態にしてから、そこを何度も行ったり来たりするという訓練を、長時間行っていました。おそらく、砂漠を想定しての訓練だと考えられます。
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 訓練の様子をビデオ撮影してみましたが、デジカメで撮ったので、画像はあまりよくありません。


 キャンプ・シュワブには若い海兵隊員が大勢所属しており、彼らは若いがゆえに、戦場でも最前線に送り込まれるそうです。フェンスを隔てた向こう側にいる兵士達が、これから戦場に赴き、殺し合いに参加するのだと思うと、何とも言えない気持ちになります。

 日本にある米軍基地は、日本に住む私たちの税金で支えられています。米軍に土地を提供しているのも私たちの政府である、日本政府です。この米軍基地から兵士が世界各地に飛び立ち、イラクやアフガン等での戦争に参加し、罪なき人々を殺しているのです。

 だから、日本に住む私たちの生活は、決してイラクやアフガンでの戦争と無関係ではありません。無関心を装うことはできても、無関係でいることはできません。

 今、普天間移設問題は大きく揺れ動いています。

 米軍基地の存在が大きく明るみに出ている今の時期に、日本に住む私たちが、米軍基地のことや、イラク、アフガンのことにもっと関心を持たなければ、いつまでも戦争はなくならないように思います。

 沖縄にいると、イラクやアフガンのことがとても身近に感じられます。それはやはり、「米軍基地」があるからに他なりません。
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by kohtaboy_gabihan | 2009-12-16 15:18 | 米軍基地/ 訓練

普天間基地・嘉手納基地

 以前、普天間基地と嘉手納基地を見に行ったことがあります。普天間基地は一度見たことはあったのですが、嘉手納基地はまだ見たことがありませんでした。

 まず、嘉手納基地を見るために、「道の駅 かでな」に行きました。その展望台から嘉手納基地を眺めた時、その圧倒的な広さに、とてもびっくりしました。
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 その広さは、羽田空港の約2倍だそうです。嘉手納町の全面積の80%以上が米軍基地に占領されています。それが、沖縄本島の真ん中にどん!と居座っているのです。

 また、広さもさることながら、戦闘機の多さにもびっくりしました。何機もの戦闘機が爆音を撒き散らしながら離着陸を繰り返していました。本当に戦場さながらの光景でした。

 戦闘機のキーンという金属音は、非常に不快にさせる音でした。こんな爆音を毎日のように浴びせられたら、身体的にも、精神的にも、多大な苦痛を被ることは容易に想像できます。

 道の駅の展望台には、戦闘機マニアのような人達がおり、その人達は、望遠カメラを構えて、シャッターチャンスを窺っていました。しかし、それらの戦闘機が戦場に飛び、爆弾を落とし、その下にいる人々を殺していく光景を見たら、いくら趣味だと言っても、戦闘機を撮ることはできなくなると思います。

 次に向かったのが、今話題になっている普天間基地です。

 前回と同じように、普天間基地の南側にある嘉数高台公園の展望台から見ましたが、やはり、市街地の真ん中に米軍基地があるという異様な光景は変わりありませんでした。
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 普天間基地は、主にヘリコプター訓練のための飛行場として使われていますが、僕が行った時は、戦闘機が何機も飛び回り、嘉数高台のすぐ横を通過して、普天間基地に着陸していきました。あまりに近く、操縦している兵士の姿が肉眼でもよくわかりました。
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 動画で撮影したら、戦闘機の騒音がどれだけひどいものかわかったんですが、そこまで頭が回りませんでした・・・

 また、普天間基地の東側にある佐喜眞美術館の展望台からは、ヘリ1機がタッチアンドゴーの練習を繰り返し行っているのが見えました。タッチアンドゴーとは、高度を下げていき、滑走路にタイヤを付けてから、すぐにまた飛び立つという訓練です。普天間基地では、この訓練が主に行われています。
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 3年前に普天間基地を訪れた時には、米軍ヘリが墜落した沖縄国際大学にも行き、ヘリが激突して黒焦げになった壁を見ました。当時は新しい校舎を建築していましたが、その校舎はもう出来上がっていました。しかしながら、またいつ同じようなことが起きるかわからないという危険性は、何も変わっていません。

 普天間基地を見学して帰る途中、交差点で信号待ちをしていたら、突然戦闘機のものすごい爆音が近付いてきました。周りは建物ばかりで、どこから戦闘機が来るのかわからなかったので、「もしかしたら、墜落するんじゃないか」という不安がよぎり、体が硬直しました。そして、見上げたら、すぐ真上を戦闘機が通過して行きました。

 それほどに戦闘機の騒音はすさまじいです。この危険性を一刻も早く除去することは、とても重要なことです。

 しかし、それが、「早く新しい代替基地を造らなければいけない」という主張の根拠にはなりません。危険な基地はどこにあっても危険です。

 移設問題見直しには、それ相応の時間が必要です。でも、普天間基地の危険性を早く取り除かなければいけない。

 それならば、一旦普天間基地の機能を停止させるか、訓練回数を大幅に削減するかの措置をとったらいいと思います。一時的に戦闘機やヘリをアメリカ本国に持って帰って、そこで訓練を行えばいいのではないでしょうか?

 その間に、移設問題について住民を交えてしっかりと議論を行い、皆が納得できる結論を導き出せばいいはずです。

 そうしたことをせずに、住民の頭越しに結論を出して、押し付けてくるのならば、国民の失望を招き、社会は一層混乱してしまいます。

 そうならないためにも、しっかりと腰を据えて、住民と面と向かって話し合うことが、民主主義国家の政府が進むべき道ではないかと思います。
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by kohtaboy_gabihan | 2009-11-18 13:23 | 米軍基地/ 訓練

国境の修復

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 上の写真は、キャンプシュワブと辺野古の浜を隔てる有刺鉄線が、8月の台風8号の影響で壊れた時のものです。台風そのものは沖縄本島には上陸しませんでしたが、激しい風と波の影響で、フェンスは見事に曲がっていました。

 「このままフェンスが撤去されればいいのに・・・」と思っていましたが、数日後に米兵達がやってきて、フェンスを取り換え始めました。
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 米兵を間近で見るのはその時が初めてだったので、あまり近くまで行くことはできず、少し遠目から眺めていました。

 上官らしき人が2人ほどいて、トランシーバーを片手に誰かと連絡を取り合っていました。他の米兵達は上官の命令に従いながら、壊れたフェンスを取り外し、新しいフェンスを取り付けていました。

 どの兵員も皆体格はがっちりしていましたが、顔はとても若く見えました。僕と一緒にいた人が米兵に近づいていって話をしたところ、皆18歳か19歳の兵員達だということでした。また、1日では終わらないから、翌日もやると言っていたそうです。

 キャンプ・シュワブでは若い海兵隊員が多くおり、そこで訓練を受けた後、イラクやアフガニスタンの戦闘に参加します。彼らは高校を卒業して、すぐに軍隊に入隊したのでしょう。

 一度、アメリカ軍に入隊する若い人達を撮った映画を少し見たことがありますが、軍隊に入隊するのはマイノリティや移民が多いようです。つまり、黒人やヒスパニックや他の国々から出稼ぎに来た人達です。

 彼らは社会的立場が弱く、経済的にも裕福ではないために、高校を卒業しても就職先が見つからず、大学進学を希望しても入学するためのお金がありません。そして、最終的に軍隊に入るしか選択肢がなくなってしまうのです。

 軍隊に入ればちゃんとした教育が受けられ、また、一定期間所属していれば、その後社会保障や大学に行くための奨学金を享受できるので、それを目的に彼らは入隊するのです。軍の方もそれを歌い文句に兵員を募集しています。

 一般的には、アメリカ軍は志願制ということになっていますが、実際は「貧困徴兵制」といった具合になっているのです。

 ちょっと話が横道にそれましたが、有刺鉄線の修復の方に話を戻します。
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 これらは8月13日の写真です。この日は、旧暦で6月23日(沖縄の慰霊の日)ということで、キリスト教学院大学の学内NGO「ONE LOVE」のメンバーが、6月23日の慰霊の日に、平和を願って辺野古の海をイメージして描いた絵をフェンスに取り付けに来ました。

 この日もフェンスでは、米兵達がフェンスを取り換える最終作業をしていました。前の日とは違う兵員達が来ていましたが、やはり皆若い隊員でした。

 そしてフェンスの取り換え作業が終わったところで、ONE LOVEのメンバー達がフェンスに絵を取り付けようとしていましたが、何しろ縦1メートル横3メートルの大きな布に描かれていたので、取り付けるのに大変で、それを手伝っていたおばさんが、冗談交じりに「ヘルプ ミー!」と言ったところ、米兵達がやってきて、取り付け作業を手伝ってくれたのです。その様子が3番目の写真です。

 これにはその場にいた誰もがびっくりしていましたが、米兵もやはり同じ人間なのだと感じました。彼らが基地建設問題のことに関して、どれだけ知っているのかはわかりませんが、基地問題について彼らとしっかり話し合えば、辺野古の海に基地を造ることがどれだけ愚かなことなのかわかってもらえるのではないかと思いました。アメリカと日本を隔てる有刺鉄線を覆ったこの大きな絵が、一般住民と米軍の間の橋渡しのような意味を持つといいな、とも思いました。

 また、フェンスが一時的になかったので、キャンプ・シュワブ側の浜に入ることもできました。反対側から眺める景色は、いつも眺めている風景とは違った雰囲気でした。
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 そんな喜びと驚きで終わったONE LOVEのメンバーによる大きな絵の取り付けセレモニーでしたが、残念なことに、1週間後に絵はフェンスから消えていました。きれいに取り外されていたので、風に飛ばされたのではなく、米軍が外したのだと思われます。

 「やはり軍隊は住民を守らないんだ」、と感じた出来事でした。
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 絵が取り外された跡。
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by kohtaboy_gabihan | 2009-10-04 16:56 | 米軍基地/ 訓練

デモフライト part 2

 10日のデモフライトは、午前11時30分から午後1時30分まで、予定通り2時間飛行しました。当初の予定では、4機で飛ぶはずでしたが、実際には2機しか飛びませんでした。これも騒音削減のためなのか・・・。

 実際のデモフライトの様子を、デジカメで動画撮影したので、2つアップしておきます。ちょっと見づらいですが、ご容赦ください。

 1つ目の動画は、名護市辺野古の南にある宜野座村の松田区から辺野古に向かい、着陸態勢に入るために、辺野古漁港近くで高度を落とし、海面から10m程の所まで降下してから、再び上昇し、キャンプ・シュワブを通過して、大浦湾側へ抜けていくというものです。この飛行経路上にV字型滑走路の1つができるというわけです。辺野古漁港の先端で撮影したので、肉眼でもよく見えました。

 2つ目の動画は、建設予定の滑走路の一番端の部分で、ホバリング(空中停止)をするというものです。1機は旋回しながら、ホバリング態勢に入り、途中で現れるもう1機は、ずっとホバリングをしています。撮影後も、5分近く同じ場所でホバリングをしていました。その後も、何ヵ所かのポイントでホバリングを行い、普天間基地へと返っていきました。

 実際に間近で米軍ヘリのデモフライトを見て思ったことは、「思っていたほどうるさくなかった」ということでした。今回飛んだヘリは「CH53E」というヘリで、今沖縄に配備されているヘリの中では、一番騒音が大きい機種だそうです。しかし、ヘリが目の前で高度を下げている時でも、少し大きな声を出したら、隣で見ていた人と話ができました。

 普天間基地の騒音を体験している人たちは、今回のデモフライトを見て「騒音が全然小さい」と言っていました。ヘリに重いものを乗せれば、もっとすごい音になるそうです。「消音装置をつけてあるんじゃないか」という声も上がっていました。「前日のヘリの整備不良は、そのためだったのかも」と思ってしまいます。

 また、海は音を吸収してしまうので、陸とは響き方が全然違うようです。実際に基地ができたら、住宅地を飛ぶことになるのだから、騒音はもっとひどくなります。

 今回はできる限り騒音を抑えたデモフライトだったということが、実際の騒音被害に遭っている人達の指摘でよくわかりました。

 さらに、ヘリは昼夜かまわず、常に飛び続けます。普天間基地では夜の11時でも飛んでいるそうです。今回はみんなが活動している昼間の時間帯に行われましたが、夜に行われたら、騒音に対する印象はもっと変わっていると思います。寝ている時にヘリの爆音を聞かされたら、たまったものではありません。日常生活にも、精神状態にも影響が出てきます。

 今回のデモフライトでみんなが感じたこと。

 やっぱり辺野古に基地はいらない!!!
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 普天間基地からデモフライトにやってきた米軍ヘリ2機
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 ヘリが高度を下げた時、すさまじい水しぶきが起きた。これでは、ジュゴンが来るはずがないし、他の生き物にとっても迷惑だ!
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 デモフライトに使われた「CH53E」
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 同じ場所で5分近くにわたって、ホバリングをする米軍ヘリ

※デモフライトに関する記事をいくつか(記事名をクリックすれば読めます)
 沖縄タイムス
  「デモ飛行 80.6デシベル記録/シュワブ沖 県「知事意見に反映」」
  「騒音実態反映せず デモフライト
  「夜間・早朝の騒音倍増 嘉手納W値/08年度県調査 9地点で基準超え

 琉球新報
  「“デマ飛行”と住民 辺野古デモフライト
  「辺野古区内80.6デシベル 沖縄防衛局騒音調査
  「辺野古騒音調査 生活環境破壊は明確だ/結果をアセスに反映させよ
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by kohtaboy_gabihan | 2009-09-12 14:07 | 米軍基地/ 訓練

デモフライト part 1

 9月10日、辺野古の新基地建設予定地で米軍ヘリのデモフライトが行われました。多くの市民、そしてテレビ局、新聞社が取材に訪れ、普段の辺野古とは違って、テント村は賑やかで、また緊張感がありました。

 当初の予定では、前日の9日に行われるはずでしたが、午前11時の開始直前になり、ヘリ1機に整備不良がわかって、30分近く遅れるということでしたが、結局、1時間後、2時間後となり、最終的には翌日に延期となりました。

 延期の知らせを聞き、みんな「やっぱりなぁ」と口にしていました。9日に実施することは前もって決めていたはずなのに、ヘリのメンテナンスを怠り、直前になって「やっぱり明日にする」と言い出したのです。沖縄の人は、米軍が約束を守らないこと、そして住民を守らないことは、今までの歴史の中で骨身に沁みるほどわかっています。

 もちろん、デモフライトと言っても、きれいな辺野古の海の上を米軍ヘリが飛ばないほうがうれしいですし、メンテナンスを怠ったヘリが、新基地が出来て、日夜飛ぶと思うと、ぞっとします。

 しかも、今回のデモフライトは、地元の要望を受けて実施するだけであって、騒音の結果は環境影響評価には反映させないと、あらかじめ沖縄防衛局は明言していました。それでは、一体何のためのデモフライトかよくわかりません。

 さらに、今回は建設予定のV字滑走路を想定して、旋回飛行とホバリング(空中停止)を行うということでしたが、実際の訓練では、決まった飛行経路など飛ばないことは、普天間基地の訓練飛行で明らかです。今回は海側だけでしか飛びませんでしたが、実際には住宅地上空を飛ぶことになります。

 また、沖縄各地にある米軍基地間の移動も当然ながら想定されるはずで、住民からも米軍施設間のデモフライトも実施するように要請していましたが、結局実現されませんでした。

 というわけで、今回のデモフライトは欺瞞に満ちており、実際の飛行訓練をやってしまうと、あまりの騒音のひどさに住民からより一層の反発が出て、基地建設がさらに頓挫してしまう可能性があるので、極力騒音の少ない飛び方をして、基地建設を進めていこうという意図が丸見えでした。

 今回のデモフライトは、「デマフライト」だという指摘がマスコミからもあった程です。
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 デモフライトの前に、テント村の前で抗議集会を行いました。
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 普天間基地爆音訴訟原告団団長の島田善次牧師が、米軍ヘリはどこからでも飛んでくるということを、自らの体験談を通して力説しました。島田さんの娘さんは、騒音によりひきつけを起こし、母乳を飲むことができなくなったそうです。
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 辺野古のおじいが、「基地はいらない」という思いを、熱く語ってくれました。
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 本当の騒音は、もっとひどい!!
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 10日も同じように、抗議集会を開きました。
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 沖縄防衛局は15ヵ所に騒音測定機材を設置し、調査していました。見えにくいですが、テントの左側に置いてある機材が騒音測定機です。
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 テント村の裏の道路には、いつになく多くの車が止まっていました。
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 辺野古漁港内にも車がズラリ。
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by kohtaboy_gabihan | 2009-09-12 12:37 | 米軍基地/ 訓練