海と山を結blog☆


山は海に流れ流れて、海は山に降りそそぐ。全てのいのちはめぐりめぐる。
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憲法と安保
from 辺野古と高江に軍事基地は作ら..
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無意識の沖縄差別

 5月4日に鳩山首相が沖縄にやってきて普天間基地の「県内移設」を表明してから、沖縄では「沖縄差別」という言葉が盛んに言われ始めています。
 
 「県外移設」を約束して政権を獲得したはずなのに、政権交代後、「なぜ沖縄に基地がなければいけないのか?」「なんで抑止力が必要なのか?」といったことを全く検証しないままに、小手先だけの「移設先」探しを続け、最終的に米国の言うがままに「県内移設」を表明したのは、「沖縄差別」以外の何ものでもありません。

 先日、『基地拒む県外に「人類館」重ね 劇団「創造」元代表の内間さん』(琉球新報 5/15)の記事を読んで、昨秋辺野古のおばあに「長野にも空港があるなら、長野に基地をもって行ったらいいさー」と言われた時のことを思い出しました(『おばあとの会話』11/17)。

 沖縄の人々が叫ぶ「県外移設」と、大和の人々が叫ぶ「県外移設」には決定的な違いがあります。

 それは、大和の人々は沖縄の「県外移設」の思いに連帯し、一緒に「県外移設」を求めつつも、みんな「自分のところには来てくれるな」と思っているということです。もちろん自分も例外ではありません。

 「きっとどこかの地域が受け入れてくれるはず」

 みんなそれを期待しながら「県外移設」を叫んだけれど、結局「受け入れます」というところは日本全国どこにもありませんでした。その結果、「やっぱり辺野古で・・・」という最悪の結末を引き出してしまいました。

 沖縄を差別しているのは、「県内移設」を表明した鳩山首相や彼に群がる政治家・官僚達だけなのでしょうか?

 沖縄の思いに共感して「県外移設」を叫びつつも、「基地誘致運動」をしてこなかった僕を含む本土の人間も、やはり無意識のうちに沖縄を差別していたのではないかと思います。

 「長野に基地をもって行ったらいいさー」と言われた時、自分の中にあった矛盾に気付き、「長野に戻って基地の誘致活動をやった方が沖縄の負担軽減になるんじゃないか」と思いましたが、結局できませんでした。

 差別というのは、意識してするだけが差別ではありません。「県内移設」を表明した政府(国)を構成している僕達が、「あれは政府が勝手に決めたことだから、俺には関係ない」、と問題から逃げようとするのも、やはり沖縄に対する差別だ、と僕は思います。

 普天間問題は、「日本の問題」であり、「僕達一人一人の問題」です。日本という国を構成している一国民である限り、「無関心」を装うことはできても「無関係」ではいられません。

 「県外移設」や「無関心」の中に潜む「無意識の沖縄差別」に、大和の側がどれだけ気付くことができるのでしょうか?多くの人が気付くような働きかけも必要だと思います。

 先ほど紹介した記事の中で内間さんはこう言っています。

 (普天間問題について)「全国のヤマトゥンチュは自分の問題ととらえていない。だから基地の受け入れ運動が起きない。それは沖縄への大きな差別。自分の中の差別に気付くかどうかで、この問題への認識や生き方に隔絶の差が出る」。

 僕達は今、この普天間問題を通して一つのことが問われていると思います。

 「沖縄は本当に『日本』なのか?」

 沖縄がこれ以上日米の「軍事植民地」にならないよう、これから本土の側は「県外移設」を叫ぶのではなく、「国外移設」もしくは「無条件返還」を叫ぶべきです。

 最初、普天間問題は普天間基地「移設」問題ではなく、普天間基地「返還」問題として捉えられていました。それがいつの間にか、日米両政府の企みにより、「移設」問題へとすり替えられました。

 今一度、普天間基地問題の原点に立ち返るとともに、「無意識の沖縄差別」を克服しなければいけません。

 「日本の問題」である普天間問題は、沖縄の力だけではなかなか解決できません。日本全国の力が必要です!!

※こちらの記事も一読してください。

 『[安保の歪み]解消されない不公平 県民に「悔しい思い」』(沖縄タイムス社説 5/30)

 


 
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-31 13:46 | ウチナーとヤマト

カテゴリの整理

 28日に沖縄は再び「屈辱の日」を迎え、県民の怒りは頂点に達しています。1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約により、本土が独立を果たした代償として、沖縄が米軍施政下に置かれた時のように、今再び沖縄は大和に切り捨てられました。

 そして、僕が沖縄に来てからはや1年が過ぎ、この1年の間で沖縄の基地問題は目まぐるしく変わりました。が、結局僕が去年やって来た時と同じ状況に戻ってしまいました。でも、沖縄を取り囲む政治・社会状況は大きく変わりました。今や「沖縄の問題」ではなく、「日本の問題」、「世界の問題」として認識されるようになってきました。

 また、このブログも開設してから来月で1周年になります。今まで書いた記事は110件を超え、ここまで続けてこれた自分にビックリしています。

 というわけで、このブログを訪れてくれる人が、僕のブログを通して沖縄の基地問題を幅広く理解できるように、カテゴリを整理してみました。

 まず、このブログを訪れたら必ず読んでほしいのは、『辺野古新基地建設問題』と『高江ヘリパッド問題』に関する記事です。これらのカテゴリには、辺野古と高江における基地建設問題のこれまで経緯を自分なりにわかりやすく、詳しく書いた記事があるので、是非読んでください。ただ、ブログの特性上、記事の順番が逆になっているので、ご容赦ください。

 次に目を通して欲しいのが『沖縄経済と基地』のカテゴリです。多くの人が「沖縄の経済は基地がなくなったら成り立たなくなる」と考えていますが、基地の存在が沖縄の経済にどれだけ影響を与えているのか、この記事を通して今一度考えて欲しいと思います。自分なりに調べて書いた特集記事があるので、ぜひぜひご一読を。

 もう一つのおすすめは、『ウチナーとヤマト』のカテゴリです。1年間沖縄に住みながら、ウチナーンチュ(沖縄人)と基地問題について議論する機会もあり、その度ヤマトンチュ(大和人)である自分とウチナーンチュとの間の考え方の違いやギャップに直面しました。ヤマトンチュである僕達が沖縄の基地問題にどう関わっていったらいいのか、をこの記事を通して一緒に考えて欲しいと思います。

 あと、沖縄の米軍基地ではどんな訓練をしているのか知りたい人は、『米軍基地/ 訓練』のカテゴリを覗いてください。僕が今まで自分の目で見た基地訓練の様子を見ることができます。写真だけでなく、動画でも見ることができます。

 今年の3月から始まった、毎週金曜恒例「シュワブ第1ゲート前座り込み」。その時の様子を『ゲート前座り込み』のカテゴリで紹介していますので、こちらもどうぞ。

 普天間問題に関するニュースや自分の考えなどは、『普天間問題』のカテゴリに入れ、辺野古や高江の座り込みに関する記事などは『辺野古』『テント村』『高江』のカテゴリに分類されています。その他の記事もテーマに合わせて分類してあるので、ぜひ読んでみてください。

 また、もっと基地問題について様々な角度から考えたい人は、僕のブログにあるリンク先からどんどんいろんなサイトに飛び込んでください。基地問題のいろんな側面が見えてくるはずです。

 まだまだ普天間問題は混乱しそうですが、引き続き情報発信をしていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!そして、辺野古と高江に基地は造らせないよう共にがんばりましょう!!!
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テント村の座り込み犬「ポチ」もがんばるワン!!
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-30 12:45 | はじめての方へ

シュワブゲート前座り込み 5/28

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 日米共同声明が発表された昨日。発表される前にいつもと同じように、キャンプ・シュワブ第1ゲート前で抗議の座り込みをしました。

 午後から雨という予報だったので、朝は降らないだろうと思っていたら、やっぱり降ってきました。ほんと宿命としかいいようがないほど、金曜日の朝は雨に降られるんです・・・

 それでもそんなに強く降らなかったので、できるかぎり横断幕を取り付けました。全部は飾ることができませんでしたが、それでもかなりの長さになりました。今も全国から横断幕が届いてます!
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(個性あふれる横断幕の展覧会。一度は見に来ないと損ですよ)
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※もし横断幕を作って沖縄に送りたいと思ったら、ぜひぜひ送ってください。冗談かと思われるかもしれませんが、送り先は「名護市辺野古テント村」で着きます(笑)。本当です。

 今日は軍車両の出入りはあまりありませんでしたが、シュワブに入っていくマイクロバスを見たら、中に乗っているのは全員女性兵士でビックリしました。みんな好奇の目でこちらを眺め、中には手を振っている人もいました。

 沖縄に来てから女性兵士はほとんど見たことがなかったので、今回これだけ多くの女性が米軍基地で訓練していることを知り、驚くとともにショックでした。戦争で一番被害に遭うのは女性や子供達なのに、実際に女性兵士達を目の前にすると、今や女性までもが「人殺し」の最前線に繰り出されることをかなりの現実感をもって思い知らされます。盛んにもてはやされる「男女平等」が、軍隊や戦争までも男女平等にしてしまったことを痛感しました。

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また、いつもシュワブの日本人警備員と米兵が基地の中からこちらの座り込みの様子を観察しています。今日は日本人警備員2人がこちらの様子を監視していました。上の写真に映っていますが、わかりますか?1人は黄色い合羽を着ていたので、おそらく基地の中から「県内移設反対」の意思を発信していたのでしょう(都合よく考えすぎかな)。

 それ以外は特に変わったこともなく、手を振ったり、プラカードを掲げながら、「県内移設断固反対」を訴えました。
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(辺野古のおじい、おばあも毎週欠かさずやってきて座り込んでます)
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 座り込みが終わってテント村に戻ると、マスコミが次々とやってきて、日米共同声明が発表されたことを聞かされました。もうわかっていたことなので、怒りというよりも、みんな呆れ果てていました。座り込みが終わるなり、テント村代表の安次富さんは休む暇もなく、マスコミの取材にずっと追われていました。

 鳩山首相をはじめとする民主党政権はついに「辺野古移設」を決定し、さらには福島大臣を罷免しました。民意を完全に無視した政府は、「自然への冒涜」だけでなく、「民主主義への冒涜」まで犯しました。これは決して許されません。

 批判の矛先が全て鳩山政権に向かっていますが、非難されるべき相手は鳩山政権だけでなく、彼らの足を引っ張り続けた官僚、そしてアメリカ政府もです。非難を浴びる鳩山政権の裏でほくそ笑んでいる彼らをも引っ張り出さないと、日本の民主主義は一向に発展しません。

 今こそ「民衆の力(PEOPLE POWER)」が試されていると思います!!
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-29 00:30 | ゲート前座り込み

高江ヘリパッド裁判 5/26

 昨日、那覇地裁で高江ヘリパッド建設をめぐり、地元住民2人に下された「通行妨害禁止」の仮処分を問う第2回目の口頭弁論が行われ、僕も高江の人達を応援するために行ってきました。

 平日にも関わらず60人以上の市民が集まり、11時の開廷に合わせ、10時から事前集会を行いました。
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 この日の集会では、高江の人達を励ますためにみんなで腕を組んで、「一坪たりとも渡すまい」という歌を歌いました。この歌は、「祖国復帰」する前の沖縄の昆布地区における米軍の土地収用に対する反対運動を応援するために作られた歌だそうです。僕は初めて聞く歌だったので、脇で写真を撮りながら聞いていました。
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 歌を聞きたい方はこちらの動画をどうぞ。


 その後、「被告」とされた高江住民の伊佐さんと安次嶺さんの2人からの決意表明があり、テント村代表の安次富さんのガンバロー三唱で2人を送り出し、那覇地裁に向かいました。
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(決意表明をする伊佐さん(左)と安次嶺さん)

 高江の人達にとって、わけのわからない裁判のために那覇まで呼び出されることはそれだけで骨の折れることです。北部の東村から南部の那覇までは車でも3時間近くかかり、この日は朝の6時半に家を出たそうです。本当に嫌がらせとしか思えません。

 今回も傍聴席が30席程しかなかったので抽選となり、過去2回は見事傍聴券を獲得できましたが、今回は外れてしまったので、法廷の外で待っていました。

 1時間の裁判が終わり、その後事前集会をやった場所で報告会を行いました。

 話によると、前回に続き今回も国が裁判所に提出した書面とこちら側の弁護士に提出した書面に違っている箇所があったそうです。前回の裁判で同じ書面を提出しろと言われているのに違うものを出してきたというのは、明らかに故意です。

 おそらく、裁判をやっても有利な判決は出ないとわかっているから(そもそも通行妨害をしたという証拠がない)、判決を先延ばしして、その間にヘリパッドを建設しようとしているんじゃないかと疑ってしまいます。これでは裁判の意義自体がよくわからなくなってしまいます。

 また、裁判所は和解勧告を出したそうです。国はこの裁判によって問題を解決できるのか不明確だし、住民の方は「正当な表現行為」をしているのであって、「妨害行為」をしているわけではないし、これかもするつもりはないのだから、その点において和解できるのではないかと、裁判所は判断したそうです。

 詳しくは以下の新聞記事をどうぞ。

 『ヘリパッド訴訟 和解勧告 通行妨害めぐり』(沖縄タイムス 5/27)

 『地裁が和解勧告 高江・通行妨害訴訟』(琉球新報 5/27)

 これで問題がきちんと解決されるかは不透明ですが、国によるこの前代未聞の住民弾圧裁判にもっと多くの人の関心が向けられるべきで、この裁判の如何によって、日本に住む僕達一人一人の生活に与える影響は大きく変わります。マスコミがなかなか伝えない分(伝えようとしない?)、草の根レベルでどんどん広めていくしかないなと思います。

 今後、辺野古にしても高江にしても緊迫した状況を迎えていくことになります。沖縄の外に住む人達も「遠い島のこと」としてではなく、「自分の問題」として目をそらさずにちゃんと注視してほしいなと思います。

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(最後は高江の人達と団結ガンバロ―!!)
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-27 12:46 | 高江(たかえ)

高江ヘリパッド、新たな局面へ

 早くブログに書こうと思っていたのに、いろんなことが起きすぎてすっかり遅くなってしまいました。実は高江では4月に区長が代わり、ヘリパッド問題も新たな局面を迎えています。まずは下の記事を読んでください。

 『高江ヘリパッド、区が負担減策交渉へ』(琉球新報 5/13)

 『ヘリ着陸帯移動要求 高江区方針 「迷惑補償」も』(沖縄タイムス 5/14)

 前の区長はヘリパッド建設賛成だったり反対だったりで、はっきりしなかったようですが、先月に区長が代わり、彼は条件付き容認という方針を打ち出しました。今後沖縄防衛局との本格的な交渉に入っていくようですが、聞くところによると、7月工事着工の予定は変わっていないそうです。

 この状況は辺野古ととてもよく似ています。

 つまり、「住民がいくら反対しても、国は住民の意見を聞かずに強行してくる。反対してるのに造られてしまったら、後は負担だけが残るだけ。それなら、条件を出して、基地建設の見返りをもらう方が利益になる」。

 「迷惑補償」というのも、簡単に言ってしまえば「カネ」。高江は辺野古よりずっと小さな集落で、都市部と比べても経済的に裕福だとは言えません。だから、お金が文字通り「金色」に映ってしまうのです。

 でも、お金に目がくらんでしまうその区長さんを、ただ非難することはできません。もし、僕が高江に住み、同じ立場にいたらと想像すると、自分は「断固反対」の意志を貫くことができただろうか?、と思ってしまいます。

 やはり、一番の問題は、このヘリパッド問題が「日本の問題」ではなく、「高江の問題」になってしまっている点です。

 「辺野古」は今や全国区で知られているのに、「高江」は沖縄でもあまり知られていません。高江の問題も、普天間や辺野古の問題と密接に関係しています。なぜなら、普天間に配備されているヘリの訓練場として、高江を含む北部訓練場があるからです。

 だから、ひとたび高江のヘリパッドができてしまえば、なし崩し的に「辺野古移設」が強行される可能性があります。

 新区長はヘリパッドの建設場所を集落から遠ざけるように要求していますが、たとえヘリパッドが少し離れた位置に造られても、住宅地上空を飛ばないとは限りません。今も米軍は平気で集落上空を飛びまわっているし、今度沖縄に配備される予定の新型機「オスプレイ」は現在のヘリの何倍もの騒音をまき散らします。少し離れたところを飛んでいても、相当な騒音被害を受けるはずです。

 ※オスプレイのことは僕が以前書いた記事と、辺野古浜通信の記事を見てください。

 『オスプレイ』(3月4日)

 『最近のニュース番組でのオスプレイ映像』(5月18日)

 このヘリパッド問題は、決して高江区と沖縄防衛局の間だけで解決されるべきではなく、普天間問題の一つとして、全国的に議論されなければいけません。なぜなら、この問題も「日本の安全保障」に関わる問題で、僕達一人一人の「生活」や「安全」を左右する問題だからです。

 だから、全国の人が高江の問題に目を向けるまで基地建設を阻止し、「日本の問題」として議論されるべきだと僕は考えています。

 高江区の住民で実際に座り込みに参加しているのは、数家族だけです。もっともっと全国からの後押しが必要です。「辺野古」だけじゃなく、「高江」にも目を向けてもらえるような環境づくりをしていかなければ・・・と思う今日この頃です。

 ※今日の辺野古浜通信に、先日テレビ朝日の報道ステーションで流れた「空から見る沖縄の海兵隊基地」の動画がアップされています。ぜひご覧ください。

 『空から見る沖縄の海兵隊基地』(辺野古浜通信 5/25)
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-25 12:25 | 高江(たかえ)

鳩山首相再来沖

 みなさんテレビや新聞でご覧になったと思いますが、昨日鳩山首相が再び沖縄にやってきて、「辺野古移設」を明言しました。

 民意を完全に踏みにじったそんな鳩山首相に対し、県庁前広場と、北部市町村長との会談場所となった名護市のブセナリゾートホテル前で反対行動を行いました。僕は午前11時半からのブセナリゾートでの反対行動に行ってきました。

 ブセナリゾート前の交差点には、すでに多くの市民が集まっていて、それを取り囲むように警官がズラリと並んでいました。パトカーや護送車が何台も走っていました。
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(ブセナリゾート前の交差点)
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(北部市町村長との会談会場となったブセナリゾート)
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(ズラリと並ぶ警察官)
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(彼らはどんな思いで警備に当たっていたのだろう?)

 実はこのブセナリゾートにある万国津梁館は、2000年に行われた沖縄サミットの会場となった所で、そのサミットは基地受け入れの見返りとして開催されたのです。つまり、アメとムチです。このサミットをめぐって、名護の街は分断され、同じ街に住む者同士が対立することになったのです。

 反対行動に参加した人達は思い思いにプラカードを掲げ、「県内移設反対」の意志をアピールしていました。
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(テント村代表の安次富さんも怒りの演説)

 そして、市民の「帰れ!帰れ!」の怒声が浴びせられる中、12時過ぎにパトカーに守られて鳩山首相を乗せた車は逃げ込むようにしてブセナリゾートに消えていきました。まるで犯罪を犯して、すぐに基地内に逃げ込もうとする米兵のようでした。
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(おそらく後の車が鳩山首相の乗っていた車だと思います。あっという間に走り去っていきました)

 抗議する市民を抑え込もうと警官が沿道に並んでいましたが、それに負けじとできる限り前に出て抗議の声を上げました。米兵にはしなかったけど、今回初めて鳩山首相に向かって親指を下に向けました。
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(みんなで抗議!)

 警備に当たっていた警察官たちももちろんウチナーンチュ(沖縄人)ですから、やはり複雑な思いがあったのだと思います。僕がカメラを向けると、みんな顔を背けました。「国家に尽くす」というのは辛い仕事だと思います。「国民」に尽くしてくれたらいいのに・・・
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 鳩山首相が稲嶺市長をはじめとする北部市町村の首長達と話している間、ウチナーフォークシンガーのまよなかしんやさんの歌を聞きながら休憩しました。この日は日差しが強かったせいで、汗が止まらず、水分補給が欠かせない一日でした。大声を出したせいで、のどもカラカラでした。
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(孤高のウチナー(沖縄)フォークシンガー、まよなかしんやさん)

 会談が終わって、首相がブセナリゾートから出てくる時もみんなで沿道に並んで、抗議の声を張り上げました。やはり、来た時と同様かなりのスピードで走り去っていきました。
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(鳩山首相を乗せた車)

 ようやく終わった、やれやれ・・・と思っていたら、なんと会談を終えたばかりの稲嶺市長がやってきて、最後に市民の前で会談の報告をしてくれました。

 稲嶺市長は、前半のマスコミ公開の会談では持ち時間たったの1分(!?)だったそうですが、後半の非公開の部分に割り当てられた時間も使って、マスコミの人達がいる前できちんと「辺野古移設反対」の意を言ったそうです。
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 さすが、ススム市長!!今や多くの人が、ススム市長の下で新しい名護市が進んでいっている実感を抱いています!鳩山首相は、稲嶺市長に「民意の読み方」を教えてもらった方がいいように思うのは、僕だけでしょうか?

 日米両政府はそろそろ知るべきです。「日米関係の強化」と必死に言っていても、民意を無視し続ける限り、実際は「弱体化」し、「危機」にあることを・・・

※鳩山首相再来沖に関する県内のニュース

 『辺野古回帰 なぜ 抗議の声 首相に届かず』(沖縄タイムス 5/24)

 『「裏切り許さぬ」 県庁周辺「怒」の波』(沖縄タイムス 5/24)

 『名護市長も反対 緊急市民大会開催へ』(沖縄タイムス 5/24)

 『[辺野古回帰]怒 怒 怒 怒 怒・・・』(沖縄タイムス社説 5/24)

 『[鳩山首相再来県]シマがまた分断される』(沖縄タイムス社説 5/23)

 『「県外」への努力要求 北部12市町村長、全員が実現困難視』(琉球新報 5/24)

 『名護市長、再び拒否表明 歩み寄り「ない」』(琉球新報 5/24)

 『辺野古移設表明/実現性ゼロの愚策撤回を 撤去で対米交渉やり直せ』(琉球新報社説 5/24)

 『名護市長「ようこそとは言えない」 総理 北部市町村長と懇談』(琉球朝日放送 動画 5/23)

 『県庁前では抗議行動 県議団も座り込み』(琉球朝日放送 動画 5/23)
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-24 11:22 | 普天間問題

シュワブゲート前座り込み 5/21

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 沖縄で毎週金曜日の朝と言えば、キャンプ・シュワブゲート前の座り込み。3月から毎週行われ、もう名護市辺野古の恒例イベントとなっています。

 そして、金曜日はなぜか雨が降る確率が高く(雨男・雨女が大勢いるから!?)、先週と先々週は大雨の中での座り込みでした。

 しかし、今日は午後から雨と言うことで、朝は久々の晴れ空が広がり、全国から寄せられた横断幕を全て取り付けることができました。今も連帯の横断幕が辺野古のテント村に続々と届けられ、その数はなんと、120枚!!!です!!

 いつもは座って見守っているおじい、おばあ達も横断幕の取り付けに加わり、参加者総出でやりました。本当に猫の手も借りたいぐらいです(笑)
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 しかも、いつも取り付けているフェンスだけでは足りず、ついにゲートを挟んで反対側のフェンスにも飾りました!おそらく近い将来に、先日の普天間包囲のように、横断幕がシュワブのフェンスを埋め尽くしてしまうかもしれません。そんな日が来るのが楽しみです。
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 一つ一つの横断幕が本当に個性に溢れていて、まさにシュワブのフェンスは展覧会状態です。これらの横断幕を見ていると、現地にいる人にとっては本当に励みになるし、自分達の後ろに本当にたくさんの力があることを感じ、「基地建設を白紙撤回させるまで諦めないぞ!」という気持ちになります。
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(徳之島の人達からの連帯の横断幕)
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 今日は米軍車両と兵士の出入りが激しく、僕達の目の前をたくさんの軍車両が通り過ぎていき、兵士達の多くはこちらに向かって笑顔でピースをしたり、手を振ったりしていました。そんな彼らの素振りからは、「お前たちを守っているのは俺たちだぞ。いくらお前達が反対したって、俺達には関係ない」。

 そんなことを言われたわけじゃないけど、毎週毎週あの偉そうな態度(全員ではないけれど)を見ていると、そう腹の中で言っているように思えて、いつも腹が立ちます。親指を下に向けたくなるけど、相手を挑発したって、暴力で勝てるわけがない。

 「人を殺す訓練をしている軍人より、食物を生産している我々農家の方が人間的には上回っている。だから、軍人と対峙するときは、そのことを自覚し、彼らを教え導く態度でいなさい」。

 正確ではありませんが、これは伊江島の反基地闘争を闘ってきた阿波根昌鴻さんが残した言葉です。辺野古のテント村にも彼のポスターが貼られています。

 だから、米兵に対して喧嘩を吹っ掛けたくなっても、いつもこの言葉を思い出して冷静になり、農民ではないけれど、一市民の僕がどうやったら彼らに人を殺す仕事をやめるように説得できるのか考えます。
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(座り込みの目の前を通り過ぎる米軍車両)

 さらに、1時間の座り込みが終わり、横断幕を片づけていると、基地の中から装甲車が4台出てきて、黒煙を吐きだしながら僕達の前を通り過ぎていきました。砲弾を打つための銃口が見え、兵士達はこちらを見ながらニヤニヤしていました。
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 最近の沖縄では、米軍の訓練が激しくなっています。嘉手納基地に外来機がやってきて、非人道的兵器として非難されているクラスター爆弾を沖縄近海に落としたり、キャンプ・ハンセンでは、ヘリから兵士を吊るす宙づり訓練、昨日のキャンプ・シュワブの海ではヘリから兵士が海に飛び降りて他の兵士を救助するための訓練。人を殺しにアフガンやイラクにまた飛んでいくのか、それとも6月の米韓合同演習に向けての訓練なのか・・・

 このように様々な訓練が沖縄各地の米軍基地で行われ、人々を不安にさせています。本土(一部地域を除く)では決して見られない光景が、沖縄では日常の光景。まさに戦場に一番近いところです。

 この光景は、沖縄の人々が望んだからあるのではなく、本土の人々が意識的にも、無意識的にも望んだからあるのだ、ということを本土に住む人達が気づかなければいけません。そこから沖縄と本土の本当の連帯が始まると思います。
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(フェンスの向こう側に広がる広大な米軍基地)

※沖縄のニュースを賑わす米軍訓練
 『シュワブ沖、訓練激化 米兵ヘリから宙づりも』(琉球新報 5/21)

 『ハンセン新射撃場、実弾訓練始まる 集落から1キロ弱』(琉球新報 5/21)

 『ハンセンで宙づり訓練』(沖縄タイムス 5/21)

 『F22戦闘機12機、5月末にも嘉手納一時配備 騒音さらに激化』(琉球新報 5/21)

 『クラスター弾また投下 沖縄近海で訓練か』(沖縄タイムス 5/18)

 『辺野古埋め立てだとジュゴン餌場壊滅 桟橋方式、光遮断し影響大』(琉球新報 5/21)

 『アセス 基地の除外要望 防衛省、普天間念頭に』(沖縄タイムス 5/21)

 『辺野古区、条件付き容認へ』(沖縄タイムス 5/21)
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-21 13:53 | ゲート前座り込み

普天間包囲!!!

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 すでに全国ニュースでも報道されましたが、一昨日の日曜日やりました!普天間包囲!!しかも、大雨の中で!!!

 僕もこの日はバイトの休みをもらい、辺野古のおじい、おばあ、そして二見以北、東村高江の人達と一緒に参加しました。

 週間天気予報で日曜日が雨になることはわかっていましたが、まさか普天間基地のある本島中部に大雨・洪水警報まで発令されるとは誰も予想していなくて、「本当にできるんだろうか・・・」とみんな心配しながら、バスに乗り込みました。

 しかし、そんな心配をよそに、辺野古のおじい、おばあたちはなぜか明るい笑顔。大雨なのになんでうれしそうなんだろうと思っていたら、実はこの日は辺野古区の区民運動会が予定されていたそうで、もし晴れだったら、おじい、おばあ達はそっちの方に参加しなければならず、普天間包囲には行けなかったのだそうです。そんなおじい、おばあ達の笑顔に励まされながら、雨が降りしきる中普天間基地に向かいました。

 包囲行動は2時からの開始で約40分前に現地に到着しましたが、通りには続々と人が集まり、幟が掲げられ、徐々に熱気を帯びつつありました。辺野古の人達が立つ位置は普天間基地東側の佐喜眞美術館の近くに割り当てられ、開始を待つまでの間銀行の軒先で雨宿りしました。
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(開始を待つ辺野古のおじい、おばあ達)
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(みんな銀行の軒先で雨宿り)
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(大雨の中続々と人が集まりました)
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(沿道に掲げられた幟)

 開始5分前には沿道に出て、隣にいる人達と手を繋ぎながら開始の合図を待ちました。そして、「ピー」とホイッスルの音で一斉に普天間基地に向かって手を上げ、豪雨の中3分間その状態を維持しました。3分間手を上げ続けるのはなかなか疲れますが、みんなで思いを一つにして手を上げていると、そんな疲れも忘れ、自分や周りの人達の熱気がだんだんと高まっていくのが感じられました。

 1回目は残念ながら人の配置がうまくいかず、数か所で途切れてしまいましたが、2回目と3回目に向けて宜野湾市の職員や関係者の人達が大声を出しながら、参加者を誘導していました。

 僕達は2回目の包囲を待つ間、再び銀行の軒先に逃げ込み休憩しました。しかしながら、誰にも疲れの色はなく、むしろ「2回目に向けてがんばるぞ!」という熱気に満たされていました。そんな熱気に押されてか、2回目は少し雨がやんでくれました。
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(沿道に並び合図を待つ)

 2回目は外側に向けて手を掲げました。過去の普天間包囲は基地のフェンスに密着しておこなわれたようですが、そうすると人目につかない場所が多いということで、今回の包囲は国道や県道に出て基地の外側の人にもアピールしました。

 僕は手を上げながら目の前を通っていく車の中を見ていましたが、車の中から「普天間基地はいらない!沖縄に基地はいらない!」と一緒にシュプレヒコールをしてくれたり、先月の県民大会のシンボルカラーだった黄色の布や風船を掲げて応援してくれる人達が大勢いてとてもうれしかったです。しかも、若い人達が多かったのが、さらに心強かったです。

 2回目は完全に繋がったという知らせが入り、みんな喜んでいました。そして最後の3回目に向けて、さらに思いを強くしながらしばらく休憩しました。

 3回目まで雨がやんでいてくれるかと思っていたら、そうはいかず、ラストも大雨の中で手を上げ、「辺野古に基地はいらない!徳之島にも基地はいらない!」と普天間基地に向かってシュプレヒコールを上げながら、3分間の普天間包囲を終えました。時折、県内唯一の県内移設支持政党となった幸福実現党や右翼の人達が街宣車で茶化しにきてましたが、人間の鎖の迫力に圧倒され、とても肩身が狭そうでした(笑)

 普天間包囲を終えた後は、みんなびっしょりになったままバスに乗り込み、辺野古に帰りました。さすがに1時間も大雨の中に身を晒していたので疲れはしましたが、それ以上に高まった熱気とやり遂げた満足感に満たされ、行く時に抱いていた不安や心配はもうすっかり吹き飛んでいました。

 今回で5回目だった普天間包囲に初めて参加しましたが、先月の県民大会の盛り上がりをそのまま持ってきたような感じでした。今回は大雨・洪水警報が発令され、これ以上ない悪条件(もっと悪い天候は台風ぐらい)にもかかわらず、1万7千人もの人々が集まって普天間基地を完全に包囲したインパクトは、政府が感じている以上に大きなものだったと思います。

 「たとえ、雨が降ろうと、台風が来ようと、沖縄に新基地は絶対造らせない!!」という沖縄の強い決意が普天間基地を覆ったはずです。その決意が揺るがないからこそ、14年もの間辺野古に杭1本すら打たせていないのです。

 これは僕自身の勝手な思いですが、普天間基地に向かって手を掲げながら、「今俺達が政治を動かしている。時代を動かしているんだ」、そんなことを感じていました。一人一人の力は微弱でも、それが集まれば巨大なものを動かす大きな力になることを肌で実感しました。

 そんな思いをもっと多くの人と分かち合うことができれば、県内移設に執着する日米両政府の首根っこを捕まえれるはず。そう思い、「辺野古と高江に軍事基地は造らせない!!!」と、1年前の自分が抱いた意志を思い出し、沖縄の人々と共に我慢強くがんばっていこうと思いました。

※辺野古浜通信で、普天間包囲や米軍が新たに配備しようとしているオスプレイのニュースを見ることができます。ぜひ見てください。

 『普天間包囲の写真 手を取り合った1万7千人の人間』(辺野古浜通信 5/18)

 『人間の鎖に銃を向けた米兵 ニュース映像』(辺野古浜通信 5/18)

 『最近のニュース番組でのオスプレイ映像』(辺野古浜通信 5/18)

 『きっこのブログ『沖縄のつぶやき』をご覧下さい。』(辺野古浜通信 5/18)

※また、『追跡!在日米軍 リムピース』のホームページでは、テント村常連メンバーが撮ってくれた普天間包囲の写真が掲載されています。そちらもどうぞ。

 『普天間基地の包囲行動』(リムピース 5/18)
 
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-18 17:39 | 普天間問題

もっと、もっと議論を!!

 いよいよ政府は地元の合意も得られぬままに、辺野古移設案を軸に政府原案をまとめ、アメリカ政府との交渉を始めました。

 しかし、政府も沖縄や徳之島のほとんどの人が反対している中で基地建設はできないことは重々承知しているので、裏の交渉に取り掛かっているようです。つまり、今まで自民党政権と組んで基地建設を推進してきた一部の人との交渉です。

 目取真俊さんのブログ『海鳴りの島から』に、そのことについて詳しく書かれているので読んでみてください。

 ※『埋め立てとくい打ち』(海鳴りの島から)

 民主党は、自民党が13年を費やし失敗したことを再び行うようです。一体過去の政治から何を学んだんでしょうか?

 そんな状況ではありますが、希望はまだあります。5月末決着を急いだ鳩山さんが在日米軍を正当化するために使った「抑止力」という言葉が波紋を呼び、本土のメディアでも「抑止力って何?それって必要なの?」という議論がされるようになってきました。これはいい傾向だと思います。

 今まで本土のメディアが行ってきた普天間問題の議論は「移設先探し」に終始し、それ以外のことにはほとんど目を向けていませんでした。しかし、民主党政府の大迷走が続き、沖縄の基地反対の民意が強まる中で、本土の人達も普天間問題を取り囲む、在日米軍・日米安保・抑止力といった問題にも目を向けるようになってきました。

 むしろ、普天間問題はそういった議論なしには解決されません。だから、抑止力だけでなく、在日米軍や日米安保などの本質的な問題が徹底的に議論されるまで、まだ混乱を引き延ばすのがいいんじゃないか?と、最近そんなことを考えています。

 沖縄の人々は5月末までに結論を出せとは言っていません。普天間問題に絡む様々な問題について政府がとことん検証や議論を行って、沖縄県民と約束した公約を実現することを望んでいます。

 普天間問題は徐々に問題の核に迫っています。普天間問題が日米安保改定50年の節目にこれだけ熱くなるのは、単なる偶然のようには思えません。このチャンスを生かさない手はないし、生かさなければ、今後ずっと禍根が残ることになります。

 日本でもっと議論が熱くなれば、対岸の火事と思ってあぐらをかいているアメリカも、自分のお尻に火が付いていることに気づくでしょう。

※昨日、シュワブの北にある嘉陽の海にジュゴンが現れたそうです。暗い気持ちになっている沖縄の人々を励ますためにやってきたのでしょう。ジュゴンも基地反対です!!

 『QABカメラ ジュゴンを撮影!名護東海岸ではけさも・・・』(琉球朝日放送 動画)
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(普天間移設を前提にしたシュワブ内の工事。海側に建てられた兵舎はほとんど完成しているようです)
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(波の曲線がきれいに残る辺野古の浜)
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-13 22:09 | 普天間問題

シュワブゲート前座り込み 5/7

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 5月に入って初めてのシュワブゲート前座り込みは、梅雨入りしたということで、雨の中での座り込みになりました。

 3日前には鳩山首相が沖縄に来て、わざわざ「県内移設」を表明したこともあり、この日の座り込みは裏切られたことに対する失望と怒りに満ちていました。梅雨に入ったとはいうけれど、爆音に悩まされる沖縄の空も鳩山さんのふがいなさにがっくりし、大粒の涙を流していたのでしょう(名護地区には大雨警報まで出たのだから・・・)。
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 辺野古のおじい、おばあもどしゃぶりの雨の中ずっと座り込んでいました。鳩山首相の発言に一番傷ついたのは、辺野古のおじい、おばあたちでしょう。14年間の苦しみ(いや、戦争や米軍占領も入れたらもっと長い年月)に耐え、ようやく「県外移設」が実現されると望んでいたのに、首相の口から飛び出した言葉は、何とも残酷なものでした。

 一体いつまで、おじい、おばあ達にこんな大変な思いをさせるのか?人の命に向き合おうとしない政府の態度に本当に腹が立ちます。おじい、おばあ達が生きている間にこの問題を終わらせたい。でなければ、無念の思いを残したままこの世を去っていくことになってしまう。この問題に振り回されて人生を終えてしまった人が、もう辺野古には何にもいるのです。

 しかしながら、普天間移設を前提にした基地内工事は休むことなくずっと行われています。
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 政権交代した後も、辺野古の環境調査や基地内工事がずっと進められてきたのは、やっぱり辺野古に舞い戻らせるためだったのか、とつくづく思ってしまいます。政権が代わっても、14年間も辺野古移設にこだわり続けた官僚はやはり変わらなかった。あらゆる知恵を絞って、辺野古に舞い戻らせることに執着していたのでしょう。やはり、これが日本の政治なんでしょうか??

 でも、そんな政治は長くは続かないでしょう。前にも書きましたが、普天間問題は「基地」だけが問題ではなく、この国の「政治」が問題だからです。

 首相は自らの公約を簡単に投げ捨て、「県内移設」を公言しました。鳩山政権の迷走ぶりは、自民党政権以来変わることのない、官僚支配・米国追従をより一層鮮明にし、国民をいとも簡単に裏切りました。

 しかし、そんな裏切りに対し、沖縄の人々は「NO!!」の声をはっきりと突き返し、それに賛同する声が日本全国から、さらにはアメリカ内部からも出始めています。これらの声が求めているのは、普天間基地の県外・国外移設だけでなく、官僚支配・アメリカ追従からの「チェンジ」(何とも懐かしい言葉)もです。というより、そこがチェンジしなければ、普天間問題の解決の糸口が見えてきません。

 今後も鳩山政権が官僚とアメリカの言うことにばかり耳を向けているのなら、事態はどんどん混乱していきます。今市民は、鳩山政権の耳をつかんで、こっちの声を聞くようにと、大声で叫んでいます。

 日本の政治が本当に「民主主義」に向かおうとしているのかが、この普天間問題において試されているのだ、と僕は最近考えています。

 民主党の山岡議員が、「普天間問題は沖縄県外の国民にとっては雲の上の話だ」というような発言をしたそうです。彼は沖縄県民を「国民」と思っていないようです。こんな発言が、「国民の生活が第一」などと言っている政党から出てきてしまうほど、民主党は腐敗しています。彼は、日本の政治は「民主主義」ではなく、「民主党主義」だと勘違いしているのでしょう。

 そのうち、雲の上から米軍機が落ちてくるはずです。
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(座り込み前を走りぬける米軍車両)
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(おじい、おばあ以外は雨の中で立ち込み)
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by kohtaboy_gabihan | 2010-05-09 15:02 | ゲート前座り込み