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名護市では、5日に市議選の告示が行われ、熱い選挙戦が繰り広げられています。朝から晩まで各候補者の街宣カーが名護中を走り回り、市内各地で街頭演説などが行われています。 名護市長選に続き、今回の選挙も普天間基地移設問題が大きな争点とされ、全国的な注目を浴びています。 「基地を海にも陸にも造らせない」とする稲嶺市長を支持する与党系候補者は18人に対し、野党系は17人、中立の立候補者は2人となっています。この市議選によって、どちらが過半数を獲得するかで、今後の稲嶺市政、名護の将来は大きく変わってきます。 しかし、一般市民からすると、ポスターやビラを見ても、誰が与党系なのか野党系なのかいまいちわかりません(ポスターに書いてくれればいいのに!)。しかも、新聞社のアンケート調査では21人の候補者が辺野古への新基地建設に「反対」と回答しています。 そもそも、市議会選挙で国策である新基地建設の是非を問うこと自体に無理があるように思います。地縁・血縁が鍵を握る市議選で、民意がちゃんと反映されるはずがないし、基地問題以外にも、雇用や福祉など生活に関わる様々な問題が議論されなければいけません。 決して楽観視するわけではないですが、選挙結果を待つまでもなく、名護市民の民意ははっきりしています。 1997年の名護市民投票において、「基地建設反対」の民意が明確に示されています。その民意を当時の比嘉市長が裏切り、それ以来基地容認派の市長が続き、議会も容認派が多数でしたが、13年もの間杭一本打つことすらできなかったのです。だから、どちらが過半数を獲っても、「基地建設反対」の民意は変わりません。 市民投票に関わった元名護市議の宮城康博さんが著書『沖縄ラプソディー』の中で、「1997年の名護市民投票の民意を覆せるのは、新たな市民投票だけだ」と言っていますが、まさにその通りだと思います。国が名護市民にもう一度新基地建設の是非を問いたいなら、再度市民投票を実施すべきです。 野党で過半数を獲得し、何としてでも基地建設を進めたい日米両政府と、基地で儲けようとする一部の推進派の人達の動きは、市議選で争うべき様々な問題を矮小化させ、民主主義の政治を堕落させることでしかありません。 そろそろ彼らには、なんで13年もの間辺野古に基地を移設させることができなかったのか、過去の歴史を振り返って学び直してほしいと思うばかりです。勉強すれば、辺野古に新基地を造ることがいかに無理なことなのか、よくわかるはずです。 ところで、今回の市議選には、議会でいつも寝ていた前副市長が立候補しています。そんなに市議会での寝心地が良かったのでしょうか?市民の税金を使って寝てばかりいる人に、自分達の生活を預けたくなんかない!! ※名護市議選に関する記事 『「県内」反対 世論反映 名護市議選立候補者アンケート』(沖縄タイムス 9/6) 『基地だけじゃない 名護市民 暮らしも重視』(沖縄タイムス 9/6) 『[名護市議選社説]有権者に判断材料示せ』(沖縄タイムス社説 9/7) 『名護市議選 パート2』(地元紙で識るオキナワ 9/7) 『名護市議会選挙』(海鳴りの島から 9/6) 元名護市議、宮城康博さんのブログ 『なごなぐ雑記』 http://miyagi.no-blog.jp/nago/
by kohtaboy_gabihan
| 2010-09-09 20:49
| 普天間問題
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