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ここ数年の世の中の動きを見ていると、頭から「崩壊」の2文字が離れません。というより、頭の中にこびり付いてしまっているように思います。
どうしてそう思うかと言いますと、今日の世界を形作ってきたグローバルシステム(資本主義とか市場原理主義とか近代民主主義とかいったものを便宜上まとめてこう呼ぶことにします。乱暴かな?)が、様々な問題に打ちのめされながら、いよいよ大きな綻びを見せ始めているように感じるからです。 例えば、ギリシャに始まる欧州金融危機は、グローバルシステムという強固な要塞に入ったひびが、ついにその核心部まで到達してしまった出来事のように思います。そして、日本でもそれを象徴するような出来事が起きています。 それは、昨年日本全土が揺れに揺れた米軍普天間基地の移設問題と、今年世界を恐怖に陥れた(陥れている)福島第一原発事故です。これら2つの問題は、1つは「戦争」、もう1つは「放射能」という形で、僕たちの生活を根元から崩してしまう非常に重要な問題です。 しかしながら、日本政府はいずれの問題に対しても、あまりに不誠実で姑息な解決策を持ち出し、民衆の怒りをかわしながら、何とか乗り切ろうとしています。 普天間問題においては、沖縄の民意に目を向けることなく、アメリカと官僚の圧力に屈し、「抑止力」という方便を使って辺野古移設をゴリ押ししようとしています。 また、福島原発事故で一気にクローズアップされた原発問題に関しては、政府は今まで大企業と共に築き上げてきた既得権益を守り、原発事故の責任から逃れるために、必死に福島原発事故を小さく見せようと苦心し、その結果福島の人々をはじめ、多くの人々が悲惨な放射線被曝を強いられています。しかも、原発事故の教訓から何も学ばなかったのか、今度は原発を海外に輸出しようとさえしています。 これら2つの問題に加え、つい最近では国民的な議論や合意がないまま唐突にTPPへの参加が表明されたり、また僕の地元信州では、大規模な自然破壊を伴い、大量の電力を必要とするリニア新幹線の建設に向けての動きが始まったりしています。 こうして見ると、まさに今の日本は「崩壊」の2文字に向けてラストスパートを切ってしまったように思えてなりません。はぁ……(嘆息) ところで、このグローバルシステムの構造をよくよく眺めてみると、システムの基礎部分ではたくさんの人々が上官にムチ打たれながら、必死に手を伸ばして支えています。それも、衣食住をろくに与えられずに。大勢の人達が苦しみに喘ぎながら倒れています。 そんな脆弱な基礎の上に今のシステムは成り立っているんですから、いつか崩壊してしまうのは当然です。 以前松本で上映会を開催した時に来て下さった、ドキュメンタリー映画監督の藤本幸久さんが語っていたことが僕の頭の中に甦ります。 「今起きている現実に目を向け、それを自分の頭で考え、行動しなければ、さらなる破局が訪れるかもしれない。」 ふと自分の足元を見てみると、地面に無数の亀裂が入っています。しかし、ほとんどの人はそのことに気付いていません。大変です。このままでは底知れぬ闇の奥に落ちてしまいます。なんとかして、このシステムから抜け出さねば… でも、ちょっと待ってください。 さっき僕は「ほとんどの人は」と書きました。だから、すでに地面の亀裂に気付いて抜け出そうとしている人達もいるのです。 その人達は、グローバルシステムの隙間から新たな目を発芽させ、そしてその芽から伸びていく蔓でこの要塞を覆ってしまおうとしています。その蔓をつたって、このシステムの上に出てしまえば、奈落の底に落ちてしまうことはありません。それらの芽から新しい花を咲かせ、別のシステムを作ってしまえばいいのです。 しかし、困ったことが1つあります。 実はこのグローバルシステムの要塞には、「核爆弾」と「原発」という自爆装置が至るところに仕掛けてあります。(すでにそのうちの1個が爆破してしまいました…。)いつかこのシステムが崩れ落ちていく過程で、その要塞にいる人がパニックに陥り、他の自爆装置に火を付けてしまわないか心配です。 いくら新しい芽を発芽させても、これ以上自爆装置が爆発してしまえば、元も子もありませんから、そうなる前にこの自爆装置を解体しなければいけません。 ところで、オバマさん、そろそろノーベル平和賞返却してもらっていいですか? ※「今起きている現実に目を向け、自分の頭で考え、行動していく」ための本の紹介 (本のタイトルをクリックすると、アマゾンの本紹介ページにリンクします。) 『世界が完全に思考停止する前に』 森 達也著、角川文庫、2006年、定価540円 『地宝論-地球を救う地域の知恵』 田中 優著、子どもの未来社、2011年、定価1575円 『減速して生きる-ダウンシフターズ』 高坂 勝箸、幻冬舎、2010年、定価1365円 『2050年は江戸時代-衝撃のシミュレーション』 石川英輔著、1998年、講談社文庫、定価580円
by kohtaboy_gabihan
| 2011-11-21 15:51
| 雑感/ 空想
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