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沖縄防衛局による「環境現況調査」に対し、こちら側は、マンタ法によるジュゴンの食み跡調査やサンゴと海草・藻場のライン調査、それにパッシブソナーの設置作業の阻止行動を展開しました。
しかしながら、2007年と同じように海上行動参加者が少なかったこと、さらに海上保安庁がキャンプ・シュワブ内に常駐し、こちら側の動きに目を光らせるようになったことで、阻止行動は思ったような成果をあげられずに、防衛局による海上調査は2009年3月まで行われました。 海上だけでなく、陸上においても反対活動は行われ、県庁や沖縄防衛局に対する抗議活動や周辺住民への基地建設問題に関する広報活動など、様々な反対行動を展開しました。 加えて、2008年6月に行われた沖縄県議会選挙では、12年ぶりに与野党が逆転しました。こちら側は、県民集会の開催等、様々な行動を起こし、県議会に対して、「新基地建設反対決議」の要請行動を行いました。 そして、2008年7月18日、県議会の傍聴席を約150名の一般市民が埋め尽くす中、「辺野古新基地建設撤回決議」が採択され、喜びの拍手喝采が起こりました。しかしながら、仲井真県知事は、同日、県議会決議後、基地建設推進派の第8回移設協議会に参加したのです。 翌2009年3月に「環境現況調査」が終了し、4月2日から5月1日までアセス法の2番目の手続きである「準備書」が公告・縦覧されました。しかしながら、準備書は約5400ページにもわたり、一般市民が読むには余りにも長く、中身のなかった方法書に比べると、嫌がらせとしか思えないようなものでした。 さらに、方法書には記載されていなかった新たな事業内容や、米軍機が民間地域を飛行しないなどと書かれており、虚偽を前提としたものにすぎなかったのです。これでは、方法書を前提として準備書を作成するという、環境アセスの基本的手続きをも無視し、違法であると言わざるを得ません。 このずさんな準備書に対する一般市民や専門家の意見書が、全国各地から5800通以上防衛局に送られました。方法書に対する意見書が約500通だったので、その時の10倍以上の意見を民衆が防衛局に突き付けたのです。防衛局は、これらの市民の意見をちゃんと事業計画に反映させなければなりません。 次回part10に続く・・・ 辺野古基地建設反対運動を一番最初に展開した「命を守る会」の事務所。おじい、おばあの思いを引き継ぎ、今も使用しています。
by kohtaboy_gabihan
| 2009-08-04 13:05
| 辺野古新基地建設問題
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